2012年5月24日木曜日

次元

先日東京に行った帰り、
品川駅で新幹線に乗る前に買ったのが、
「宇宙は本当にひとつなのか」(村山斉著、講談社ブルーバックス)。

最新の宇宙論をかなり分かりやすく、
噛み砕いて書いてくれていることはわかるけど、
流行の「暗黒物質」なんかはやっぱり難しい。

それでも何となく面白いなと思うのは、
次元の話。

ぼくたちが感じているのは、
空間プラス時間の四次元の世界だけど、
本当はもっと沢山の次元があるのではないか、
いや、
ないと暗黒物質などいろんなことが説明つかない、
みたいな内容だ。

五次元とか六次元とかっていわれても、
人間は感じる事ができない。

その分かりやすいたとえとして、
綱渡りのロープが使われていた。

綱渡りする人にとってロープは、
一方向だけの存在だけど、
ロープの上にアリがいたとしたら、
そのアリにとってロープは、
四方八方に行ける空間になる。

そのようにして、
あるけど感じられない存在は、
ぼくらには「ない」わけだけど、
実際にはある。

この話しは、
ぼくらの日常生活でも当てはまる。

一般にある道のプロフェッショナルは、
素人が気がつかない事でも気づく。

何かを習ったことのある人ならば、
最初は気がつかなかった差異が、
だんだんわかるようになった経験があるだろう。

素人の時は同じぐらい上手いと思っていた二人が、
実は全然レベルが違うということや、
全然大したことがないと思っていた人が、
思いのほかレベルの高い事をやっているなんてことは、
たっくさんあるはずなのだ。

画家には素人には見えないものが見え、
音楽家には聞こえないものが聞こえ、
料理人には隠された味付けに気づく。

宇宙が何個あろうが全然かまわないのだけれど、
せめて四次元の世界で起きていることは、
少しでも奥深く知りたいものだと、
ぼくなんかは思うんだけど。

話しは違いますが、
野村総研の試算によると、
エアコンを切るより、
テレビを消す方がよほど節電になるとか。

この試算、
出されたのは何と去年の4月。

でもマスコミは、
特にテレビ局は絶対にこんなの報道しませんね。

んなことどうでもいいから、
今夏、
どうしても節電に協力したいなら、
エアコンの我慢なんて絶対しないで、
テレビを消しましょう。

それで十分です。


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