2012年10月5日金曜日

陰謀

朝日新聞の書評欄で紹介された、
「戦後史の正体」(孫崎享著、創元者)が面白すぎる。

一言で「日本の戦後史の黒幕はアメリカ」、
という内容で、
書評では「陰謀史観だ」みたいにけなされていたのだが、
ぼくが漠然と抱いていた事と余りに符合するので買ってみたら、
予想通り抜群の説得力がある。

なにせ著者は元外務省国際情報局長だ。

戦後から現代に至るまで、
アメリカがいかに日本の政治に介入してきたかを、
あまたの史料を用いてわかりやすく解説してくれる。

今の日本のの政官財の中枢が、
何故アメリカベッタリなのかがよくわかる。

なぜなら、
アメリカにとって都合の悪い存在は、
ことごとく潰されてきたからである。

日本に限らず、
イランのパーレビしかり、
イラクのフセインしかり。

陰謀史観といわれようと、
ぼくはこの本を信じるね。

問題は、
著者がなんでこうした本を書く気になったかだ。
というか、
こういう本が日本人に与える影響だ。

 

ここまでアメリカのやり方が徹底しているなら、
もう何をやっても無駄、
これからも日本は永遠に、

アメリカの都合のよい存在でなければならないのではないかと、
軽いめまいがしてくる。

 

戦争に負けるとはこういうことなのか。

 

思い知らされた。

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