その人いわく、
電気代が二倍になるのは我慢できるけど、
原発で食べている人が困るのは可哀想だ。
あぁ、
こういう意見の人って、
結構多いんじゃないかなと思った。
しかも、
割と良心的な人に。
で、
そういう意見を見聞きすると、
ぼくはさらに原子力ムラに対して憤る。
原発が事故って一番迷惑するはずの、
「地元」が脱原発できないねじれ。
下手をすれば、
原発のために住民の対立を招きかねない。
沖縄の基地問題も一緒。
年月とともにガッチリ地元に食い込んじゃって、
無理矢理はがそうにもはがせないみたいな、
二律背反な悪性腫瘍。
そのくせ、
浜岡原発の再稼働の是非を住民投票で決めようという条例は、
静岡県議会であっさり否決された。
国策と住民投票はなじまない、
なんて意見がある。
地元の思いが一番なのか、
国策が一番なのか。
都合良く使い分けられているようで、
これまた頭にくる。
あちらを立てればこちらが立たず。
血を流さないと解けない。
そんなパズルを仕組んだ連中に腹が立つ。
血を流すのは嫌だから、
だから現状放置なのか?
そうやって子どもの世代に、
ツケを相続させるのか?
それが善良な態度か?
憤りと疑問は尽きない。