三谷幸喜といえば、
「古畑任三郎」や「王様のレストラン」以来、
飛ぶ鳥を落とす勢いというか、
あるいはすでに大御所なのか、
先頃小林聡美と離婚したというか、
まぁ何にせよ有名な脚本家であり演出家である。
その三谷氏が先日、
プロフェッショナルに出ていて、
最後のお約束、
あなたにとってプロフェッショナルとは、
と聞かれ、
満を持してって感じで「それは期待に応えるでしょ」とのたもうた。
ぼくが「その通り」と快哉したのは言うまでもないけど、
一方で「あ〜先を越されちゃった」とも思った。
ぼくがプロフェッショナルに出るわけがないので、
おこがましいのだが、
もしぼくだったら絶対そう言おうと思っていたのだから、
そう思う傲慢も許してください。
三谷氏の作品は、
最初に挙げた2作が特に印象的で、
それもすでに20年近く前で、
先日テレビで映画「ザ・マジックアワー」をちら見したけど、
そんなに面白いとは思えず、
ぼくの期待にはあんまり応えてはいないようだ。
でも、
そんなことは関係なく、
彼が視聴者の期待に応えようと、
それこそがプロだと自分を叱咤激励し、
浮き沈みの激しい世界で20年間も、
第一線を走り続けているのだから、
それはもう大したもんである。
彼のどこかとぼけた受け答えが、
全部計算づくだとしても、
離婚した嫁さんが荷物を運び出す場面を、
プロフェッショナルのカメラにわざわざ録らせる、
ちょっと悪趣味なところも含め、
すべて「期待に応える」の一言で許す。
ぼくが許すっていうのも、
まったくのお門違いなんだけど、
とにかくマイ好感度がアップしたことは間違いない。