2011年11月11日金曜日

後手

三谷幸喜といえば、
「古畑任三郎」や「王様のレストラン」以来、
飛ぶ鳥を落とす勢いというか、
あるいはすでに大御所なのか、
先頃小林聡美と離婚したというか、
まぁ何にせよ有名な脚本家であり演出家である。

その三谷氏が先日、
プロフェッショナルに出ていて、
最後のお約束、
あなたにとってプロフェッショナルとは、
と聞かれ、
満を持してって感じで「それは期待に応えるでしょ」とのたもうた。

ぼくが「その通り」と快哉したのは言うまでもないけど、
一方で「あ〜先を越されちゃった」とも思った。

ぼくがプロフェッショナルに出るわけがないので、
おこがましいのだが、
もしぼくだったら絶対そう言おうと思っていたのだから、
そう思う傲慢も許してください。

三谷氏の作品は、
最初に挙げた2作が特に印象的で、
それもすでに20年近く前で、
先日テレビで映画「ザ・マジックアワー」をちら見したけど、
そんなに面白いとは思えず、
ぼくの期待にはあんまり応えてはいないようだ。

でも、
そんなことは関係なく、
彼が視聴者の期待に応えようと、
それこそがプロだと自分を叱咤激励し、
浮き沈みの激しい世界で20年間も、
第一線を走り続けているのだから、
それはもう大したもんである。

彼のどこかとぼけた受け答えが、
全部計算づくだとしても、
離婚した嫁さんが荷物を運び出す場面を、
プロフェッショナルのカメラにわざわざ録らせる、
ちょっと悪趣味なところも含め、
すべて「期待に応える」の一言で許す。

ぼくが許すっていうのも、
まったくのお門違いなんだけど、
とにかくマイ好感度がアップしたことは間違いない。



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