現代社会をドライブする両輪だ。
資本主義は拡大再生産が至上命題だし、
科学は常に何かを探求する。
新しいテクノロジーが新しい市場を生み出す。
本来無関係でも、
相性はとてもいい。
一方で人間性っていうのは、
古代からそんなに変わっていないので、
もはや現代人は資本主義や科学に振り回されている。
しかし、
資本主義はともかく、
科学は発展を続けなければならない。
なぜか。
十億年だか先には、
太陽が巨大化して地球を飲み込む。
そのように予測されているからだ。
あるいは、
その前に巨大彗星が地球に衝突してしまうかもしれない。
いずれにせよ、
人類が滅亡を逃れたければ、
いつか地球を飛び出さなければならない。
このことは一応、
間違いないと考えられる。
そのためには、
テクノロジーを発展させ、
宇宙を探査し、
必ず訪れる地球の滅亡に備えなければならないのだ。
まぁ地球とともに人類も滅亡してよい、
というなら話は違うけど、
一応滅亡してはならないという前提で。
一方で資本主義っていうのは、
人間にとって最高のシステムでは全然ない。
これまでの人類史の中では、
まぁうまく行っている方だというに過ぎない。
むしろ、
現代はその限界というか、
恩恵よりも弊害の方が大きくなりつつあるように思う。
だから若い人には、
資本主義を超えるシステムを発明して欲しい。
もちろん共産主義ではなく。
もっと人間や地球に優しい、
循環型システムがあるはずだと思うのだ。
まったくのたぶんだけど、
そのためにはもっと人間はルーズになるべきだ。
特に日本人。
うちの母のように、
非生産的なことに勤勉なのは、
とってもいいと思うのだが、
資本主義の駒として勤勉なのは、
いいかげん卒業した方がよいのではないだろうか。