2011年11月20日日曜日

勤勉

資本主義と科学は、
現代社会をドライブする両輪だ。

資本主義は拡大再生産が至上命題だし、
科学は常に何かを探求する。

新しいテクノロジーが新しい市場を生み出す。

本来無関係でも、
相性はとてもいい。

一方で人間性っていうのは、
古代からそんなに変わっていないので、
もはや現代人は資本主義や科学に振り回されている。

しかし、
資本主義はともかく、
科学は発展を続けなければならない。

なぜか。

十億年だか先には、
太陽が巨大化して地球を飲み込む。
そのように予測されているからだ。

あるいは、
その前に巨大彗星が地球に衝突してしまうかもしれない。

いずれにせよ、
人類が滅亡を逃れたければ、
いつか地球を飛び出さなければならない。

このことは一応、
間違いないと考えられる。

そのためには、
テクノロジーを発展させ、
宇宙を探査し、
必ず訪れる地球の滅亡に備えなければならないのだ。

まぁ地球とともに人類も滅亡してよい、
というなら話は違うけど、
一応滅亡してはならないという前提で。

一方で資本主義っていうのは、
人間にとって最高のシステムでは全然ない。

これまでの人類史の中では、
まぁうまく行っている方だというに過ぎない。
むしろ、
現代はその限界というか、
恩恵よりも弊害の方が大きくなりつつあるように思う。

だから若い人には、
資本主義を超えるシステムを発明して欲しい。

もちろん共産主義ではなく。

もっと人間や地球に優しい、
循環型システムがあるはずだと思うのだ。

まったくのたぶんだけど、
そのためにはもっと人間はルーズになるべきだ。

特に日本人。

うちの母のように、
非生産的なことに勤勉なのは、
とってもいいと思うのだが、
資本主義の駒として勤勉なのは、
いいかげん卒業した方がよいのではないだろうか。



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