2011年11月13日日曜日

筋道

「マルホランド・ドライブ」(デイヴィッド・リンチ監督)をDVDで。

映画って基本一度通して観て、
ある程度筋道がわからんといかん、
と日頃主張しているぼくの基準からすれば、
完全に「アウト」な作品ではある。

途中から役柄と役者がガラガラ変わるなんて!

「2001年宇宙の旅」も最初は大概だったけど、
本作ほどではなかった。

しかし、
「ではある」がと書いたからには、
本作はアウトではないと言いたいのだと思われるだろうが、
必ずしもそういう訳でもない。

もちろん、
調べました。

ネットで様々な解釈を。

なるほどと思わされるものもあり、
それでも合点のいかない部分もある。

とりあえずの受け止め方は、
ピカソのキュビズム絵画のような感じ。

普通に出来上がった映画を解体し、
再構成して、
そのことによって、
ある感情をより深く、
新しい視点で提示してみせた、
ということか?

実際世の中は時系列で進んでいくけど、
記憶は全然整然とはしてないし、
昨日のことさえ藪の中みたいなところもある。

ぼくにとっての事実が、
あなたの事実とは正反対かもしれないが、
ぼくにとってはそれが事実ってことも、
あるし、
「それは間違っている」と否定する権利は、
だれにもない。

DVDに同時採録されている、
監督インタビュー。

「完成した映画以上に説得力のある言葉は存在しない」

こういう類の映画もあるのだと、
少し視野が広がりました。


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