2012年2月5日日曜日

共感

小泉今日子と中井貴一が主演する、
ドラマ「最後から二番目の恋」について、
初回だけ書いておいて、
その後の感想がないのはどういうこっちゃと、
読者の一人からご指摘を受けました。

何でも、
ぼくが褒めたので好奇心で見たところ、
結構はまってしまったのだそうな。

なるほど。

視聴率にかすかに貢献したわけですな。

ぼくはですね、
第三回を除いてあとは見てます。

「40代男女によるトレンディードラマ」っていうと、
語弊があるかもしれないけど、
その時代のその年代の人が抱く、
共通項のような思いっていうものを、
うまく汲み取っているとは思う。

でもそれが今のテレビドラマに求められているのか、
というとそうでもないあたりは、
視聴率に如実に現れております。
ここまで四回、
かろうじて二桁に載せているものの、
よっぽど頑張んないと、
ここからの上昇は難しそう。

ということはどういうことか。

仮説一は、
主たるターゲットである40代がドラマを見ない。
あるいはターゲットを絞りすぎた。

仮説二は、
こういう「あるある」系ドラマはもう受けない。

そんな仮説が正しいのかどうかは分からないけど、
「家政婦のミタ」みたいに大成功するには、
今は「なんだよそれ」っていうほどの、
意外性がないと厳しいのかもしれない。

ぼくとしては前回、
部下の若い女の子に好かれる上司(中井貴一)が、

「君みたいな若い子にそう思ってもらえるのは嬉しいし、男として自信になる。けど、ぼくは君が思っているような男じゃなくって、本当にダメダメなんだ」

っていうような台詞に共感する。

年齢を重ねるということは、
より己を知るということであって、
そうすれば必然的に、
俺って本当に駄目だよなって思うよ。

身の程を知るってやつだ。

嫌なことだけどね。

少なくとも、
若者のような根拠のない自信っていうのは、
確実に失われているし、
たとえ褒められても、
額面通りに受け止められない謙虚さというか、
ひねくれ度合いも増しているわけです。

んなこと言いながら、
今日はライブなんて、
身の程知らずなことするし。

自分はダメダメだ。

でもこんなことも出来るんだ。

みたいな。

一言で言えば悪あがきなんだけど(笑)

そんな中年男の悪あがきに共感下されば、
感謝感激雨あられでございます。

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