2012年2月25日土曜日

達観

「最後から二度目の恋」で、
中井貴一演ずる主人公の弟は、
再発すると死ぬ確率が高い脳腫瘍を抱えている。

再発するのかしないのか、
再発するとしてもいつなのか、
予測は出来ない。

若くして達観してる。

この状況は小泉今日子演ずるヒロインが言うように、
考えてみれば生きている人間だれにも当てはまる。

明日交通事故に合わない保証はどこにもないし、
通り魔に刺されるかもしれない。

言わずもがなだけど、
巨大地震はこれを書いている今起きても、
全然不思議じゃない。

起きなかったけど。

つまり人間は死ぬまで死と隣り合わせだ。

でも理屈ではそうわかっていても、
実際はそんなことばかり考えているわけではない。

ぼくなんか、
わりに考えている方だと思うけど。

ドラマで中井貴一は、
人生を達観しちゃってる弟に、
もうちょっと普通に生きて欲しいと、
つまり毎日「死」を考えるような生き方はやめて欲しいと願ってる。

全然話は飛ぶけれど、
探偵ナイトスクープで、
顧問のキダタローが56歳の男性を、
「まだまだ子ども」って言ってた。

御年81歳のなにわのモーツァルトからすれば、
56歳など確かに「はなたれ小僧」なのだろう。

さすればぼくなど、
キダタローからみれば、
幼稚園児ぐらいかな(笑)

またまた話は飛ぶが、
何でも鑑定団に出てた人が、
健康のためにウォーキングをしていて、
そのグループの合い言葉が「PPK」だとか。

何の略かわかるかな?

ピンピンコロリだって。

そういう死に方するために、
健康づくりに励むっていうのも、
ちょっとどうかなぁなんて思った。

他人に迷惑かけずに死にたいって気持ちは、
それもまたひとつの達観ではあろう。

はなたれ小僧以下のぼくには、
どうもよくわからないけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...