2012年2月15日水曜日

千円

「タバコを一本もらっていいですか」

後輩が控えめにたずねてくる。

おふこーす!

喜んで!

バッグからぼくが取り出したのは、
じゃーん千円ピース。

先日東通り商店街のたばこ屋に、
たまたま売ってたので興味買いしたんだ。

後輩恐縮しちゃって、
「お金払います」だって(笑)

そんなのいらないよ〜

そのリアクションで十分だよ。

喫煙室で一服し終えた後輩、
「なんかスゴイ上品ですね」だって。

もうこちらからお支払いしたいぐらいである。

そう。

だてに千円じゃないんだよなぁ。

かつて飲んでいた酒に例えると、
越の寒梅やヘネシーに近い。

確かに飲んでいるのだが、
まるで水のよう。

雑味がないんだな。

わかるかな?

わかんねぇだろうな。

オヤジだな。

でも、
もうじきにすべてのタバコがこれぐらいの値段になるんだな。

きっと。

自慢できるのは今のうち。

じゃんじゃんタバコたかってください。

っていうか、
これを一回やれば、
だれもたかってこなくなるか?

でもね、
正直なところ、
千円タバコ吸って、
普段のマルボロに戻すと、
何だか喫煙そのものがバカらしく思えてくるんだよ。

卒煙の日は、
案外近いかもよ、、、

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