2012年2月28日火曜日

悲観

原爆を二発も落とされたのに、
敗戦が決まるやいなや、
アメリカ化をまい進したこと。

原爆を二発も落とされたのに、
原子力の平和利用の名のもと、
原発をどんどん建てたこと。

そして、
人類史上最悪の原発事故が起きながら、
1年もたってないのに、
テレビは女性芸人と謎の霊能師ネタで、
大騒ぎしていること。

日本人のこのあきれるほどの能天気さと、
宗教観の希薄さとは、
なにか共通点があるのだろうか?

前に、
日本人は尊厳高いのでもなく、
忍耐力が強いのでもなく、
たんに従順なだけだと書いたことがある。

日本の常識イコール世界の非常識とか、
ジャパンアズオンリーとか、
ガラパゴス化とか。

そうした自らを卑下すると同時に、
いささかの「特殊」感を込めた言い様は、
単に、
自分の頭で考えず、
誰かが決めたことに従順であることの、
言いつくろいではないのか。

この従順さがこの国の無宗教性とつながりがあるのだとすれば、
将来ふたたびこの国が戦争をしないなどと、
だれが自信を持っていえるだろう。

昨日まで味方であったはずの自衛隊が、
国民に銃を向ける日がこないなどと、
だれが断言できるだろう。

日本はもう絶対に戦争なんてしないよな。

ぼくもそう思っていた。

東日本大震災が起きるまでは。

あれだ。

あれがすべての価値観を変えた。

絶対なんて、
だれにも言えない。

言ってる偉い人はみんな嘘つきだ。

それぐらいの気構えでないと、
これから日本を襲うであろう激流に、
いともたやすく流されてしまうだろう。。。

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