そう尋ねる女性は今日、
仕事で会合の司会をするのだという。
間違って普段使いの眼鏡をかけてきてしまったとか。
笑えるぅ~。
歌はね、
おかげさまでそんなに緊張しないよ。
でも仕事の時は緊張するね。
何年たってもそれは変わらない。
時には仕事中心臓がバクバクし、
足の血流が止まってむくんで気分が悪くなる時がある。
ただ以前と違うのは、
そういう自分を観察できるもう一人の自分がいるということだ。
そうすれば緊張もまたコントロールできるのだとわかる。
自分の能力を最大限発揮させてくれる。
慣れて、
惰性で無難な仕事しかしない人は、
たぶん緊張しないだろう。
緊張するということは、
その仕事をリスペクトし、
仕事で接する人を大切に思っている証だ。
ただ、
緊張を制御できるようになるまでの道は長い。
制御出来ない緊張は、
だからといって、
始めから緊張しないようになることは、
ぼくは勧めない。
たぶんそれは緊張をコントロールするより簡単だからだ。
ぼくは若い人に時々、
「頭がおかしくなるんじゃないかと思うほど考えろ」と言う。
自分を追いつめて、
崖っぷちに立った時、
火事場の馬鹿力が出ることがある。
そういう体験をすることが大切だ。
あぁ自分にはこんな能力があったのかと。
それが自信につながる。
そんなことをあえて言うのは、
追い込まずに無難な線で諦めて、
家に帰ってから、
あぁ~ああしとけばよかったと、
地団太踏んだ経験が何度もあるからだ。
ホームランボールをヒットにしかできなかった、
その悔しさを感じて欲しい。
仕事にもよるけれど、
ぼくの場合、
一期一会というか、
同じ場面は二度と訪れない。
その日の「正解」が、
次の日も「正解」であるとは限らない。
そういう仕事をしていると、
絶対に「その日」を逃すまいと思うようになる。
それでもしくじることは何度もある。
「打率」だけを考えるのなら、
そんなに追い込まなくてもいいのかもしれない。
でも、
それでもぼくはホームランを狙う。
誰も届かないぐらいのでっかいホームランを打ちたいと、
いつもいつも狙っている。
だから緊張をコントロールし、
その日のその仕事に全力を注ぐ。
ぼくにとっての仕事は、
そういうものなんだよ。
●大切な読者のお一人から「プロフィール写真が気に入らぬ」とクレームがありました。似顔絵に戻しました。また読んでくださいね。でも、また変えるかもしれませんけど。
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