2012年10月31日水曜日

代役

仕事中に、
直属上司の義父がお亡くなりになられた。

上司はすぐには帰宅せず、
今日の仕事を全うしたのだけど、
すべて終わってから、
別の上司がぼくに、

「何でぼくらに任せて帰って下さい」

と言わなかったのだとしかられた。

そりゃそうかもしれないけれど、
ならばアンタこそ、
そう言って帰らせあげればよかったじゃないか。

のど元までそう言いかけて、
やっぱりやめた。

確かに部下であるぼくにも非はある。

もちろん「帰らなくていいんですか」と、
仕事中に何度かたずねてみたのだが、
もっと強く言うべきだったかもしれない。

でも、
その上司が帰るということは、
とりあえずぼくがその上司の代役になる状況であり、
ぼくが上司のポストを「狙って」いるようで、
強く言えなかったのも事実。

そういう考え方は歪んでいると思われるかもしれないけど、
そういう状況に至るには、
ここ数年の社内事情が絡んでいるから、
ぼくとしては微妙なところである。

さて。

話しは変わるが、
時事通信(ネット版)によると、


兵庫県尼崎市で起きた連続変死事件に絡み、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として読売新聞に掲載された顔写真について、同市在住の女性(54)が30日夜、大阪市の弁護士事務所で記者会見し、「掲載された写真は私」と名乗り出た。同じ写真は共同通信社も配信しており、地方紙など複数の加盟社が使用した。
 女性や同席した弁護士によると、女性は23日、購読している読売新聞に美代子被告として掲載された事件関連記事の顔写真を見て、「自分に似ている」と思った。その後にテレビでも同じ写真が放映され、「私と確信した」という。

げ。

日本中を戦慄させている事件の、
首謀者とされる被告の顔写真を間違えたとは、
前代未聞の大失態。

そして、
またも読売と共同。

この組み合わせは、
先のiPS移植の大誤報と同じである。

3.11以降、
マスメディアへの風当たりは強まる一方だけど、
こう立て続けに致命的ミスを犯しているようでは、
メディア不信の流れに棹を差すようなものだ。

iPSの時は森口氏という、
詐欺師的存在がいたから、
百歩譲って報道機関も“被害者”といえなくもないが、
今回は問答無用。

もはや住田美代子被告といえば、
だれしも「あの」顔を思い浮かべるだろうし、
住田被告の「代役」にされた女性の名誉を回復する手だては、
果たしてあるのだろうか?

●後記。顔写真の間違えは朝日新聞以外のほぼすべてのマスコミにおよび、警察は美代子被告の再逮捕を機に顔写真を公表するという異例の対応をとった(2012年11月8日)


2012年10月30日火曜日

制圧

ただいま開催中の日本シリーズ。

巨人が2連勝で勢いづいている。

初戦の先発は内海。

このピッチャー、
2年連続最多勝と、
成績は立派なんだけど、
リーグ戦とクライマックスシリーズの開幕戦で、
いずれも白星を飾れなかった。

真のエースと呼ぶには、
いまいち物足りない感じだった。

ところがシリーズの初戦は頑張った。

彼曰く、
クライマックスの最中に、
ちょっとしたヒントをつかんだのだそうだ。

それは、
左足の重心の掛け方という、
実に微妙なもので、
それ以上は彼言わなかったけど、
たぶん説明されても分からないだろう。

とっても微妙なことなんだけど、
本人はその感覚を取り戻したことが、
すごい自信になったらしく、
それが初戦の好投を生んだ大きな要因らしい。

技術的なことよりも、
この自信が大きかったと。

同様なことが、
二年目の沢村にも言える。

彼は今季「相手打者を制圧する」なんて、
2年目投手のクセに大口たたいておいて、
シーズンは10勝10敗。

新人だった去年とほとんど変わらない成績だった。

直球に威力はあるけれど、
制球難で、
無駄な四球が多く、
ひいては味方の攻撃のリズムも崩して、
結果、
援護がもらえず自滅するという、
典型的なパターンを持っている。

そのビッグマウス沢村が、
クライマックスとシリーズで、
人が変わったみたいな快投を続けている。

何が彼を変えたのか、
ちょっとわからないんだけれど、
たぶんいつも以上のアドレナリンが、
放出されているようなのだ。

内海もそうなんだけど、
つまるところ敵は相手というより、
自分自身なんだと思う。

内海はちょっとしたヒントで自分に確信を持ち、
沢村は普通なら緊張で尻込みする場面で、
逆にアドレナリンで開き直った。

沢村流に言えば、
己を制圧した者が勝つ。

そのあたりは、
ぼくらでも共通する部分があるのではなかろうか。

2012年10月29日月曜日

救出

十代から二十代にかけて撮りためた、
7700枚のデジタル写真を、
誤って消去してしまったら、、、

プリントはもちろん、
バックアップもとってなかったら、、、、、

恐い、
恐すぎる、、、、、、、

でもこれ、
知り合いの実話なんです。

この話題を書こうか書くまいか、
悩んだ末に書いているのは、
これを読んだ人の教訓になればと思っているからで、
けっして「ネタ」ではありません。

知人は焦った。

そりゃ焦る。

アファフィフのおじさんだって、
これは焦る。

で、
電気屋に飛んで行って、
無料の復旧ソフトを試してみた。

無料とはいえ、
200枚が救出できた。

でも4%にも満たない。

何度かトライしたらしいけれど、
それ以上は無理みたいなので、
結局、
専門の業者に頼むことにした。

待つ事数日。

結局1500枚しか救出できなかったそうだ。

代金なんと15万円。

それでも全体の二割に満たない。

悲しすぎる話しである。

結論を言えば、
こうした事故を防ぐには、
バックアップをとっておくか、
クラウドサービスを利用するしかない。

それでも、
今回のような事態が起きたらどうするか。


ぼくも漠然としか知らなかったけど、
パソコンのデータって、
消去したといっても、
それは上書き可能な状態になっただけなのだそうだ。

だから、
消した直後なら、
ほぼ無傷で救出できるらしい。

ちょうど、
完成したジグソーパズルを、
ドサッと床に落とした感じ。


だからとにかく余計なことはせず、
すぐパソコンの電源を落とす。

そして専門業者に丸投げする。

無料ソフトやその他もろもろ、
パソコンを操作すればするほど、
データは上書きされ、
救出が困難になるのだそうだ。

再起動しただけでも、
難易度は上がるという。

逆に言えば、
パソコンを処分する時、
データを消去しただけでは不完全で、
意味のないデータで上書きしなければならない。

あるいはハードディスクに穴を空けるなど、
物理的に破壊するしかない。

穴の空いたハードディスクからは、
まずデータの救出はできないそうだ。

以上、
みなさんの教訓にと書き留めておきます。

●ちなみに、知人が頼んだ業者は日本データテクノロジーです。もし、詳しい人がいて、料金が高いとか、さらに方法があるなどの情報をお持ちの方は、上記メールにご一報下さい。

2012年10月28日日曜日

絶句

ここ数年かなり世話になっている、
人生の先輩が奥様を亡くされたのだと知った。

久々に明日会う予定でメールで連絡して、
初めて知らされた。

ただただ絶句。

その方は先日定年退職をされ、
第二の人生を意気揚々と始められたばかりだったのに。

大切な伴侶を失った悲しみはいかばかりか、、、

桑名将大も死んじゃった。

なんだか悲しいな。
















月のあかり。

カラオケ大好きだったころ、
よく歌った。

歳をとるって、
月を見ると思い出す人が、
増えて行くってことか、、、

長生きだけがいいことだとは思わないけれど、
早すぎるのは残された者には辛い。

かつて夫婦だったアン・ルイスは、
現在アメリカに住んでいるようで、
彼女のFacebookには、
彼と子どものスリーショットの写真が掲げられたという。

別れても、
嫌いじゃなかったんだな。

合掌

●ということで先輩には明日会えなくなっちゃったけど、ぼくは昼ごろに予定の場所に行こうと思う。



2012年10月27日土曜日

我欲

石原都知事が、
辞任に当たって「教育の破壊的改革ができず残念」と語ったとか。

自分で放り出しといて、
呆れた言い分だと思う。

そしてまた、
都政を13年やってもできない人が、
今さら国政で何ができるというのだろうか?

人生の黄昏をどのように過ごすのか、
人それぞれの自由だけれど、
他人を、
いわんや国民を巻き込むのはやめて欲しい。

この人、
東日本大震災の時に、
「日本人の我欲」という言葉を使ったけれど、
この80歳の老人を突き動かしてるものこそ我欲ではなかろうか?

こんな老人の茶番劇の間にも、
国のエネルギー計画は越年になりそうだと、
マスコミは報じている。

最近の読書傾向から導き出されるのは、
世論などというものは、
政財官とマスコミが結託すれば、
いともたやすく形成できるということだ。

それでなくても従順な日本人ならなおさら。

ちなみにアメリカ では、
日本のことをCIAの「工作の傑作」というとか?

何もかもがドミノ倒しのように、
腑に落ちていく秋である。

2012年10月26日金曜日

老醜

石原慎太郎が都政を放り投げて、
新党を作って国政復帰を目指すそうだ。

今こそ自分の出番だと、
勘違いしているに違いないのだが、
はっきり言ってあなたの出番はとっくに終わっている。

80歳にもなって、
国政の生々しい現場に戻りたいなんて、
老害以外の何ものでもない。

この人の言ってることって、
結局「今時の若者は」だけでしょ。

そりゃだれだって歳とればそう思うわな。

でも普通はそれと同時に、
もはや自分の時代じゃないということも、
だんだん気づいて行くもんだと思うけれど、
この人は「若者め」だけが残っている。

まっことに始末が悪い。

成功するにしても失敗するにしても、
2020年の東京五輪誘致に決着がついたら、
身を引くもんだとばかり思ってた。

「最後のご奉公」だって。

バッカじゃないの。

細川護煕っていう首相が昔いて、
その時はキザな奴だとしか思わなかったけど、
首相を辞めたらさっさと政界を去って、
今は陶器を作ってるじゃない。

首相辞めたのが五十代半ば。
そして還暦を期に政界を引退した。

今でも別に好きじゃないけど、
そういう潔さは見習わないとねって思う。

もちろん細川家の財産があるから、
悠々自適な暮らしもできるわけだけれど、
それなら石原だって同じでしょ。

あ、
そうか。

石原は首相にもなってないし、
歴史においては政治的にも文学的にも、
そう遠くない将来に忘れ去られるもんな。

本人もその自覚があるから、
老醜さらして政界にしがみつきたいわけね。

この老害石原と弁論屋橋下がくっついたら、、、

刺激臭が強すぎて、
あ〜頭がクラクラする〜

2012年10月25日木曜日

操作


















JUJU苑に行ってみた。

オリックス劇場に入って、
あまりにもセットが美しかったので、
思わずまいふぉんで撮影。

パシャ

シャッター音はしなかったのだけど、
フラッシュが光っちゃった。

すかさず、
「会場は撮影禁止です」の声。

写真に写っている左前のネクタイの男性。

知ってますけどね。

でもいいじゃん、
開演前なんだし。

JUJUって、
とりあえず「歌がうまい」って定評になっていて、
たぶんその大きな理由は、
他人の曲のカバーが上手ってところじゃないかと思う。

この日のステージでも、
サザンやオフコースやユーミンや中島みゆきを、
実に見事にJUJU流に歌っていた。

たぶん一番よかったのは、
サザンの「白い恋人達」。

それから驚いたのは、
聴衆をステージに上げて、
一緒に歌うコーナーがあったこと。

希望者が10人以上いて、
彼女とジャンケンして勝ち抜いた人が選ばれる。

たぶんガチだと思うんだけど、
ステージに上がった素人さんも、
上げるJUJUサイドも、
相当勇気あるよね。

話しはコロリと変わるけど、
先日紹介した「政府は必ず嘘をつく」より一節。

 紛争解決教育の研究者であるポール・キベルは、〈民主主義〉は大資本にとって都合のよいスローガンのひとつだと言う。
 「現代資本主義の下では、民主主義という幻想が広まっていなければならない。既存の社会秩序を脅かさない限り、反対派や抗議を体制の一環として受け入れることが、グローバル資本にとって利益になるからだ。反対派を弾圧するのではなく、逆に抗議運動を方向付けし、操作し、反対派にとっての限界を巧妙に設定するのだ」

下線を引いた部分が一番なるほどと思った。

このほか、
この本には目から鱗の言説が多数紹介されている。

思うに、
現代は情報社会といわれるけれど、
それは必ずしもありがたいことではない。
情報量が圧倒的すぎるがゆえに、
それをマーケティングされると、
個人としてはどうしようもなくなってくる。

例えば、
プールで自分の行きたい方向に泳いでいても、
プール自体をどっかに運ばれたらどうしようもない、
みたいな。

JUJUのライブも、
この本も「当たり」です。

●いまのところ、YouTubeへのクレームはないので、当面公開しときますね。

2012年10月24日水曜日

発表

Appleの新製品発表会を見終わった。

iPadmini来たね。

でもぼくは買わない。

それよりも、
恐ろしく薄くなったiMacにびっくり。

でも、
デスクトップであるiMacが薄くなることに、
どれほどのメリットがあるのかは、
ぼくにはよくわからないなぁ。

でもデザイン的には素晴らしい。

iPadもスペックは進化したけど、
たぶん重さは変わらないからパス。

持ち物ばっかり進化させていても仕方がない。

肝心のぼく自身は進化しているのかい?

このブログはどうなの?

というわけで、
今日はみなさんに、
少しだけ進化した「たはしろ」を発表しましょう。















またこれかよって、
言わないでちょうだい。

外見は変わらない、
むしろ劣化したかもしれないけど(泣)
歌のスペックは少しアップしたと、
自分では思うのですが、、、

まいふぉんで撮影した動画初公開。

思った以上にきれいに写るもんですね。

中央の被写体はともかく(笑)。

●動画に写っているみなさん、勝手に公開してすみません。もし不適当ならば、上記メールにお知らせ下さい。すぐ削除します●橋下、週刊朝日と朝日新聞を「鬼畜」呼ばわりして、それが自分の誤解に基づくものだと気づいてあっさりツイッターで謝罪。どんどん化けの皮がはがれていくような、、、


2012年10月23日火曜日

執拗

白旗あげた週間朝日に、
橋下が執拗にからんでいる。

曰く、
謝り方が悪い。

どうやら、
謝罪文を掲載した次号を、
届けに行ったのが気に入らないらしい。

記者会見に出てきて、
その場で謝罪させる気のようだ。

世間には、
一度弱みを見せると徹底的につけ込んでくる人っているよね。

尼崎で話題の事件と、
なんだか恐さの質が似ている気がしてきた。

ツイッターを読んでいても思うけれど、
彼はすぐに議論したがる。

それは彼が議論という土俵では、
絶対の自信があるからにほかならない。

弁護士時代やテレビタレント時代に磨いた弁論術。

それは一つの特技かもしれないけれど、
あんまり頼りすぎない方がいい。

今度は夜回り先生に噛み付いた。

ぼくは夜回り先生のことはよく知らないけれど、
一介の教師に「ぼくを批判するなら政策議論で」って、
んなこと言い出したら、
多くの人が彼の批判ができなくなってしまう。

よしんば橋下の言い分が正しくても、
すぐに泣くとか、
なんとなく恐いとか、
彼に政治を任せたくないと思う人はいる。

第一彼、
何でも議論して最後は多数決って、
生徒会みたいなことばかり言ってる。

思えば彼は政治のプロみたいに振る舞うけれど、
政治家としてはまだ10歳にも満たない子どもではないか。

会社経営なら彼の好きなようにやればいいけれど、
前から言っているように、
民主主義の要諦は少数派をないがしろにしないことであり、
それはすなわち多数意見でも間違うことはある、
という当然の戒めから導きだされる。

橋下はそれでは何も決まらない、
とにかく急いで議論して急いで採決して、
決まったら有無を言わせず従わせ、
反対派は断固取り締まる、
みたいなやり方だけど、
関わりたくないって思われるだけだ。

もう一度言おう。

彼の政治は生徒会レベル。


2012年10月22日月曜日

利用

先日、
ぼくの仕事に対して批判があったと書いたけど、
それ以来、
今のところみながぼくが次に何をするか、
警戒しているのが手に取るようにわかる。

要注意人物である。

だが、
それは決して悪い気分ではない。

批判されるよりつらいのは、
無視されることだ。

たとえ批判であっても、
相手にされているうちはやっていける。

だから期待に応えようと、
こちらもコーナーギリギリ、
時にはワザと大きくそれたボールを投げてみる。

普段は寄り付きもしない偉い人らが、
飛んでやってくるのを、
内心「来た来た」と思いながら対応する。

もちろん、
困らせてやろうと思って仕事しているのではない。

自粛癖が染み付かないようにするには、
こうして他人の力を利用して自分自身を揺さぶる必要があるのだ。

自分を奮い立たせるにも、
あれこれ悪知恵を使わなければならなくなった、
年頃なのかも。

会社で偉くなりたければ、
どんどん自粛癖を身に着けて、
会社の思考と自分の思考が一致するように、
自分で自分を調教するのが一番だろうけど、
ぼくはそんなのは絶対に嫌だ。

断固拒否する。

だから申し訳ないけれど、
良識ある上司のみなさんの力をお借りして、
自分を奮い立たせていただいているわけだ。




2012年10月21日日曜日

相関

尼崎の死体遺棄事件、
あの相関関係図、
理解できますか?

2ちゃんねるで、
サザエさんに置き換えたら、
っていうのが載っていた。

サザエがノリスケと共謀して

1 タラちゃんの嫁のリカちゃんを支配下において、リカちゃんちを目茶苦茶にし、リカちゃんママの実家を滅茶苦茶にし、リカちゃんパパの兄弟も殺害

2 カツオの彼女の花沢さん死亡

3 ワカメのダンナの堀川君は沖縄で崖から落ちる、親兄弟行方不明

4 全然関係ないアナゴさんちとイササカ先生の家にも押し掛け洗脳、一家離散、行方不明、死亡者多数

5 アナゴさんのお母さんがドラム缶に詰められてたところで発覚

たぶん正確には違うのかもしれないけれど、
あの意味不明というか、
注釈だらけの相関図よりは、
「分かった」感は強い。

「笑った」て書いたら不謹慎かもしれないけど、
初めて読んだ時思わず笑ったのは事実で、
だからここに転載している。

事実は小説よりも、、、なんていうけれど、
こんなとんでも人間関係が実際に発見されたということは、
日本には殺人とまでいかなくても、
こんな「修羅」がたくさんあるのだと思う。

余談だが、
磯野家の隣人って、
前は別の人だったよね。

調べたら画家の「浜さん」だった。

でもその前は伊佐坂先生だったんだよ。

知ってた?




2012年10月20日土曜日

悪口

出勤するや否や、
後輩が駆け寄ってきて、
数枚のコピーを手渡してくれた。

「ハシシタ 奴の本性」

おぉー、
なんちゅう早業。

持つべきものは、
頼りになる後輩ですな、
ペンギン様(笑)

今日の仕事そっちのけで、
食い入るように読む。

正直なところ、
事実関係だけで言えば、
橋下の根幹を揺るがすほどのものとは思えない。

ただし、
筆者が橋下が嫌いなことだけは、
実に良く伝わる文章だ。

 「さあこれから、日本国中で大戦が始まりますよ」
 新党の結成宣言というより、テキヤの口上だった。その口ぶりを聞いて、昭和末期のバブル時代に、一大ブームを巻き起こした細木数子という女占師が、都内の高級ホテルで開いた会費一万円の講演会を思い出した。
 田舎芝居じみた登場の仕方といい、聴衆の関心を引きつける香具師まがいの身振りといい、橋下と細木の雰囲気はよく似ている。

 橋下の言動を突き動かしているのは、その場の人気取りだけが目的の動物的衝動である。

 やはりこの男はそんなおべんちゃらと薄汚い遊泳術で生きてきたのか、と妙に得心がいった。

 橋下にあるのは、古くさい弱肉強食思想と、恵まれない環境で育ったがゆえにそれを逆バネとした自負からくるエリート実力主義、テレビの視聴率至上主義そのままの大衆迎合思想、それに受験戦争を勝ち抜いてきた男らしく一夜漬けのにわか勉強で身に着けた床屋政談なみの空虚な政治的戯言だけである。

ざっとこんな感じである。

あとは橋下の父親の縁戚にあたるという人物からの、
父親に関する伝聞が書き連ねられている。

この連載の筆者の一人である佐野眞一氏は、
ノンフィクションの大御所的人物。

ぼくはどじょう首相が嫌いだけれど、
ここまで悪し様には書けない。

単に書く能力がないだけなんだけど(泣)

それ以上に情けないのは週刊朝日。

橋下の昨日の記者会見を受けて、
連載はこの一回で打ち切りを決めた。

来週号には謝罪文を載せるという。

開戦するなり白旗あげるなら、
最初からやめとけよ。

根性のない週刊誌だ。

橋下の戦略もうまかった。

親会社(朝日新聞)が子会社(週刊朝日)を使って、
汚い仕事をさせているーという図式で、
筆者の佐野氏ではなく朝日新聞を叩いたのは、
実に効果的だった。

天下の朝日ブランドが傷つくのは何としても避けたかったんだろう。

さて、
この顛末で得をしたのは誰?

「週刊朝日も売れたみたいだし、どっちもじゃないですかぁ」

別の後輩の冷静な感想。

「一番割を食ったのは、梯子をはずされた佐野さんですかねぇ」

なるほど。

ぼくは、
それでも橋下には相当なダメージだったと思うけど。

孫崎氏にいわせれば、
これもアメリカの手先として、
週刊朝日&佐野氏が動いたってことになるのかな?

いずれにしても、
しっかりした裏付けを示さず、
主観や伝聞だけでこれだけ悪口書くのは、
ノンフィクションの大御所としていかがなものだったのか?

それとも、
1回目はイントロで、
2回目以降本格的なノンフィクションになったのか?

今となってはもうわからないけど。

●そんな最中、どじょうは年内解散すら約束しなかったし。

2012年10月19日金曜日

生物


















小雨降る大阪城ホール。

行ってきました生物係。

いきものがかり、
ね。

ロンドン五輪NHKテーマソングが、
頭にこびりついて、
一度生で聞いてみたかったんだよね。

あの広いホールで立ち見が出るほどの、
超大入り。

たいしたもんなんだねぇ。

神奈川県のストリートで、
十代から歌い始め、
ざっと10年でここまでになるんだね。

客層はまさに老若男女って感じで、
実にファン層が幅広い。

これぞNHK好みって感じ。

で、
ステージは、、、

歌はまんま、
かなり上手い。

ただMCがね、
ちょっと長過ぎたような、、、

人の事言えませんが(泣)

約3時間のライブ中、
1時間はしゃべってたよな。

まぁ面白かったし、
立ちっぱなしはおじさんにはキツいので、
ちょうどよかったといえばいえなくもないけど。

先日テレビで、
矢沢永吉が言ってたけど、
ライブは2時間25分ぐらいが適切なんだって。

いくら人気があっても、
それ以上やると聞き手もダレるんだそうな。

もうちょっと聞きたいな、
ぐらいでサッとやめるのがコツらしい。

たぶん、
いきものがかりのMCは、
ボーカルを休ませるためだったと思う。

彼女ほんとうに全身で歌っていたから、
歌いっぱなしではもたないんだろう。

しかもあのホールで4日間だもんな。

ステージから降りて、
ぼくのホンの一メートルほど先を、
彼女が歩いたんだけど、
とっても小さくて驚いた。

●会場に行くまでに、週刊朝日を買おうと思ったんだけど、どこもかしこも完全に売り切れ。やれやれ。明日会社に行けばコピーでもあるかな?

2012年10月18日木曜日

内蔵

ぼくの学生時代の日本史の勉強というと、
縄文時代や弥生時代から始まり、
平安時代に鎌倉時代、
そして戦国時代ときて江戸時代、
そして明治維新へと、
まぁこのあたりまでは一応ちゃんとやる。

ところがそのあたりまできたら三学期も終わり近くで、
授業も猛スピードとなり、
戦後史にいたっては、
確か教科書の記述もほんのわずかだったように思う。

でも、
今を生きるぼくらにとって本当に大事なのは、
まさしくこの手薄にしか勉強しなかった、
戦後史であることに気づく。

そういう意味で先日読み終えた「戦後史の正体」は、
敗戦国日本とアメリカの関係という観点から、
戦後の歴代内閣をとらえた本として、
かなり「目からウロコ」な一冊だった。

孫崎氏の主張がすべて正しいかどうかはわからないけれど、
戦後史に「戦勝国アメリカ」という補助線を引いただけで、
驚くような構図が浮かび上がることは事実だ。

領土問題ひとつとっても、
そこにはアメリカが仕込んだ可能性を指摘する。

たとえばホットな尖閣問題にしても、
日本にも中国にも、
それが「自国の領土である」と主張する根拠がある。

どちらの根拠にもそれなりの確からしさがあり、
国際司法裁判所に持ち込んだら白黒つく、
というほど単純な問題ではないことがわかる。

英国もかつての植民地から撤退する時、
かならずといっていいほど、
そこに「領土問題」を仕込んで、
隣国同士が敵対する火種としたという。

この本を読んだ限りでは、
やっぱりアメリカは敗戦国日本に対して、
20世紀型植民地政策をとってきたのだと思う。

自分らに都合のよい相手である限りは寛容だけど、
本質的に自立しようとすると、
容赦なく徹底的に邪魔をする。

それともう一つ。

アメリカの20世紀型植民地政策を支えてきたのが、
日本の政治と経済とマスコミであるということ。

日本国内では右寄り左寄りなんて色分けされる、
各種マスコミだが、
結局は全部ひっくるめてアメリカ寄りなのだということが、
痛いほど分かった。

そして読み始めたのが、
「政府は必ず嘘をつく」(堤未果著、角川SSC新書)。

日本は3.11をきっかけに、
ついに目覚めるのか、
それとも二度寝に入るのか。

今が正念場だと思う。

2012年10月17日水曜日

覚悟

自分の仕事が批判の的になった。

その批判は「まっとう」なもので、
そういう声が出るかもしれないと、
実は予期していた。

なら、
自制すればよかったじゃないかと、
良識ある人は言うかもしれない。

でも、
ぼくはもう誓ったのだ。

ずっと無謀で。

コーナーギリギリを狙って球を投げ続ける。

無難なストライクを取りにはいかない。

それが会社に対するぼくの存在価値社だ。

そう思ったら、
多少なりとも凹んでいる自分が情けなかった。

凹むぐらいなら、
最初から自制していればよかったのだ。

そんな心境で電車に乗ったら、
扉の横の広告が目に入った。


















江口洋介の写真に添えられたコピーを読んだ。

人は、心の中に
自分だけの火を持っている。
絶望の暗闇に立った時、
その火は、自分を温め、
進むべき道を照らしてくれる。

そうだよなぁ。

何があっても、
自分だけの火をともし続けよう。

2012年10月16日火曜日

得手

わたし出来るんです。

乙女はこう言うなり、

おとこおことおことおとこおことおとこおこと・・・・・

一瞬なんのことか分からなかった。

そうそう、
ぼくが考えた早口言葉ね。

え、
今の言えてたの?

言えてますよ〜

いいですかぁ

おとこおことおとこおことおとこおことおとこ・・・・・

た、
確かに言えてるよな。

すっげー

ぼくは大きな拍手を乙女に贈った。

私、
「か」行は得意なんです。



「た」行は苦手で。



しゅじゅちゅちゅー

ってなっちゃうんです。

へぇ〜

人間って何事も得手不得手があるんやねぇ、
ぼくは絶対「おとこおこと」無理やわ〜ははは〜

おっさんと乙女は、
元町の商店街のど真ん中で、
意味不明な会話を交わして分かれた。

●深夜帰宅すると、母の寺で紙に。「iPS移植、森口さん結果『ウソ』。自分で『ウソ』といってる。アホやなぁ〜何考えてるのやら・・・」。あ〜あ、母にまで馬鹿にされちゃったぜ。どうする〜

2012年10月15日月曜日

目白

今日はほんまにスポーツのビッグイベントが目白押し。

最初はボクシングスーパーバンタム級の統一王座戦。

西岡対ドネアはすごい試合だった。

何がすごいって、
ドネア無茶苦茶強かった。

西岡だってすごいんだけど、
それを上回るすごさっていうか、
1ラウンドから猛攻で、
素人目には「こりゃ全然格が違うやん」って思った。

あとから聞いてみると、
ドネアってこういうタイプ、
つまり最初からアクセル全開で、
一気にペースをつかむ選手なんだとか。

それにしても防戦一方の西岡。

いつ倒されるのかと思っていたら、
さすが西岡も百戦錬磨、
防御も超一流で、
第9ラウンドまで持ちこたえたから驚いた。

その9ラウンド、
西岡がドネアをコーナーに詰めて、
満を持して攻勢に出るかと思った刹那、
ドネアの右ストレート一発でマットに沈んだ。

終わってしまえばドネアの完勝ってことなんだろうけど、
西岡にしてみれば、
あそこまでは「織り込み済み」で、
本当にあそこからって気持ちだったんだと思う。

でも、
ドネアはもう一枚上手で、
そんな西岡の作戦も読み切っていたってことかな。

もうこの一戦だけで今日は十分だったけど、
さらにイチロー出場のメジャー、
午後からは日本のプロ野球のクライマックスシリーズ、
それに男女ゴルフ、、、

これらが折り重なるようにやっていて、
それぞれにドラマがあって、
でもそれ書いてたらキリないし、、、

スポーツの秋だねぇ。

ぼくはこれらをすべてテレビ観戦して、
今日はたぶん500歩も歩いてないと思うけど(泣)

●そうそう。月曜日、元町に行こうと思い立ちました〜

2012年10月14日日曜日

村人

昨日の投稿は初めての方法で、
どうも上手く行かず、
何重にも同じ内容がアップされてしまったみたい。

今日気づいて一つにまとめたけれど、
ご迷惑をおかけしました。

ところで、
いつも読んでくれている人は、
すぐに「あれっ」と思ったかも。

右上。

「ブログ村」の住人になってみた〜。

原子力ムラは嫌だけど、
こっちの村は別にいいかなって、、、

だからどうだってことは、
何もないんだけど。

いつもの新しいモノ好きがでただけ(笑)。

もちろん、
ブログ村は歴史があるようですが。。。

「まい」新しいだけです。

ランキングなんてどーでもいいんです。

ちょっとバナーを貼ってみたかっただけです。

一回きりでも読者が増えてくれれば、
それはそれで嬉しいけれどね。

でもやっぱり村とかムラとか、
群れに入るのは好きじゃないかもな。

孤高を気取る気持ちはないけれど、
よく知らない人にまで読んで欲しいわけじゃないし。

それにしてもこのブログ村のホームページ見たら、
あるわあるわ。

みんな書くの好きなんだなぁ。

こんなブログの海の中で、
拙ブログの存在など、
砂の一粒、
プランクトン一匹、
そんなもんだな。

井の中の蛙大海を知った次第。




2012年10月13日土曜日

誤報

ここ数年では最大級の誤報ではなかろうか?

読売新聞のiPS移植報道。

iPS技術が世界で始めて人間に臨床応用され、
末期の心臓病患者が劇的に回復したという、
朝刊一面トップで大々的に報じたスクープが、
実は真っ赤なウソだった。

山中さんのノーベル賞の翌日だったこともあり、
相当な反響を呼んだ記事が完全な虚構だった、、、

読売自身はすでに誤りを完全に認めており、
ねつ造ではなく森口なる人物に完全に騙されたようだ。

大新聞の科学部の記者が、
何でまたこんな嘘にコロリとやられたのか。

ちょっと調べただけでも、
読売は森口氏絡みの記事を何度も掲載している。

こうなると読売は森口氏の「カモ」だったと言われても仕方がない。

それにしても、
森口氏はナゾだらけのお人だ。

だいたい何をして食ってたのか?

東大との関係は?

そもそもどこの生まれなのか?

東京医科歯科大卒だというが、
それ以前の学歴がまったくわからん。

いつの時代でも嘘で金儲けをする輩はいるけれど、
今回の嘘で森口氏は何がしたかったのか?

森口氏が表舞台に二度と立てないのは当然として、
読売が失った信頼も大きい。

第一に、
報道にで期待を持った患者に申し訳が立たない。

検証して再発防止につとめるのはもちろんだけど、
森口氏の悪辣さばかりをあげつらうことのないように。

己の愚かさもしっかり認めなければ、
読者は決して許さないだろう。

折しも新聞週間。

新聞への信頼低下の一里塚にならないことを祈る。


2012年10月12日金曜日

背反

先日ある人と脱原発について話しをした。

その人いわく、
電気代が二倍になるのは我慢できるけど、
原発で食べている人が困るのは可哀想だ。

あぁ、
こういう意見の人って、
結構多いんじゃないかなと思った。

しかも、
割と良心的な人に。

で、
そういう意見を見聞きすると、
ぼくはさらに原子力ムラに対して憤る。

原発が事故って一番迷惑するはずの、
「地元」が脱原発できないねじれ。

下手をすれば、
原発のために住民の対立を招きかねない。

沖縄の基地問題も一緒。

年月とともにガッチリ地元に食い込んじゃって、
無理矢理はがそうにもはがせないみたいな、
二律背反な悪性腫瘍。

そのくせ、
浜岡原発の再稼働の是非を住民投票で決めようという条例は、
静岡県議会であっさり否決された。

国策と住民投票はなじまない、
なんて意見がある。

地元の思いが一番なのか、
国策が一番なのか。

都合良く使い分けられているようで、
これまた頭にくる。

あちらを立てればこちらが立たず。

血を流さないと解けない。

そんなパズルを仕組んだ連中に腹が立つ。

血を流すのは嫌だから、
だから現状放置なのか?

そうやって子どもの世代に、
ツケを相続させるのか?

それが善良な態度か?

憤りと疑問は尽きない。








2012年10月11日木曜日

眉唾

山中さんのノーベル賞に沸く日本列島。

ところで、
ノーベル賞をとった日本人はこれで19人になるのだけれど、
これって多いの?少ないの?

という興味で調べてみたら、
日本人の数がどうだというより、
中国人と韓国人の受賞者が各1人ずつという事実に、
ビックリした。

どちらも受賞したのは平和賞。

自然科学分野では日本は両国をブッチギっている。

だから日本人は素晴らしいとか、
中国や韓国がダメだとかいいたいのではなく、
ただ単純に「なんでなの?」と思うのである。

だいたい五輪と同じで、
日本人騒ぎすぎ。

ノーベル賞はそりゃすごいかもしれないけれど、
選ばれる人にはゴキブリを食べたネズミがガンになる、
なんて発見した?な人もいる。

平和賞の佐藤栄作なんて、
何かの冗談って感じ。

山中さんにとってノーベル賞など、
単なる通過点にすぎない。

ハイハイそうですかってもらっとけばいい。

さて、
日本中が山中フィーバーな中、
東電は福島第一原発一号機の格納容器で、
いまでも毎時11.1シーベルトの放射線を観測した。

報道によるとこの数値は極めて高いという。

どれぐらい高いのかというと、
人間が一時間浴びれば死ぬだそうだ。

無味無臭無色透明でありながら、
一時間で死んでしまうって、
想像しがたいんだけれど、
確かに大変なことである。

ゴキブリとネズミは眉唾だけど、
こちらはリアルだ。

だけど別の意味ではやはり眉唾だといえる。

東電の体質は隠蔽である。

嘘はつかないけど、
わかっている事を洗いざらい発表するわけではない。

11.1シーベルトを発表するということは、
それより遥かに危険な事態があるということなのは、
言うまでもない。

東電が自ら明かす危険度など、
極めて胡散臭い眉唾発表だ。

本当に大変なのは、
一号機ではなく四号機であるということは、
もはや周知の事実であり、
そのリスクは一号機の比ではなく、
燃料プールが崩壊するようなことにでもなれば、
今度こそ本当に東京にさえ人が住めなくなりかねないという。

ノーベル賞といえばここ数年、
文学賞の本命として村上春樹が挙がるけれど、
今年はどうですかね。

もし春樹が受賞しちゃって、
日本中が山中&春樹フィーバーで一色になるのも、
ちょっとどうなのよって感じがするのだが、、、


2012年10月10日水曜日

引退














行って参りました金本引退試合。


















入場すると、
こんなプラスチックのポスターをくれました。



















人生初のジェット風船。














座っていてはグラウンドが見えません。






iPhoneのパノラマ機能も使ってみた。

目の前の彼、
タイガースのユニフォームを着ているわけでもなく、
メガホンなど小道具も持ってないのに、
熱狂的阪神ファンのようで、
ヒットが出るたび、
金本が捕球するたび、

「うぉ〜ありがとう、アニキ〜」

って両腕を突き上げ絶叫していた。

ちなみに彼が両手に持っているのは、
となりの応援団に頼まれたもの。

それにしても熱い。

とにかく熱いぜ。

片やぼくはといえば、
イヤホンでラジオを聞きながら、
カッパえびせん食べつつコーラ飲んで、
双眼鏡のぞきながら時折拍手するだけ。

熱帯と北極ぐらいの温度差があったな。

生まれて初めてのジェット風船は、
7回の時、
ギリギリまで余裕かましてて、
いざ膨らまそうとしたら意外に固くてビックリ。

先端部分が膨らんだだけでタイムアップとなり、
仕方ないので飛ばしたら、
ヨロヨロと浮き上がったけどすぐ落ちた。

幸い阪神が勝ったので、
試合終了の時にもみんなが膨らませ始めたので、
今度は気合いを入れて一気に膨らませ、
威勢良く飛ばすことができた。

「野球の神様ありがとう」

金本選手、
21年間の現役生活、
おつかれさまでした。

男の引き際ってやつについて、
考えさせられました。

2012年10月9日火曜日

切望

やったね山中さんノーベル賞!

iPS細胞の作成で受賞は間違いなしだったとはいうものの、
ネット中継でノーベル財団の人が、
「シンヤ、ヤマナカ」って言った時には、
会社で拍手が起きたよ。

ジャイアンツ優勝でも誰一人拍手しなかったのに(笑)

あたりまえか。

でもこのすごい山中さんは、
いわゆる天才とは違う。

神戸大を出て、
スポーツ整形外科医を志したものの、
普通20分で終わるはずの手術に2時間もかけてしまう、
「超不器用」だったため断念(泣)

そこから臨床ではなく研究職に転身したのだから、
本当に人生はわからんものだ。

どこか禅僧を思わせる話し振りや雰囲気も、
こうした来歴と無関係ではないように思う。

とにかく謙虚だ。

科学界の常識を覆すような成果にもかかわらず、
iPSで患者さんを治せなければ意味がない、
みたいに考えているようで、
最近ではあんまり笑わなくなっちゃったんだって。

難病の患者や家族の願いを、
痛いほど感じてるんだろうな。

自分がモタついている間に、
毎日何人もの患者が死んで行く、、、

そんな風に考えだしたら寝る事もできなくなっちゃうかもよ。

ノーベル賞よりも患者の笑顔の方が嬉しい。

きっとこの人ならそう思っていることだろう。

日本の宝。

もとい人類の宝。

とにかく前にも書いたことあるけれど、
いわゆるスーパードクターとか、
山中さんみたいな人は国が全面的にバックアップして、
専用の飛行機でもヘリでもハイヤーでも、
ホテルのスイートでも一流シェフでも、
考えうる必要な物をすべて提供して、
人類のために頑張れる環境を整えてあげて欲しい。

ゆめゆめ受賞が研究の足を引っ張る事などないように、
マスコミの無用な取材攻勢はやめるように。

切にお願い!


2012年10月8日月曜日

非道

北野武監督映画って、
基本的に興味ないんだけど、
テレビでものすごいプロモーションをやってたので、
つい観に行ってしまった「アウトレイビヨンド」。

シネコンでも狭めの劇場とはいうものの、
レイトショーだというのにほぼ満員なのには驚いた。

みんなぼくと同じような類なんだろうな。

アウトレイジが「非道」って意味だから、
ビヨンドがついて「超非道」ってとこか。

要するにヤクザ映画なんだけど、
はっきりいって期待はずれ。

面白いかつまらんか、
二者択一なら「面白い」だろうけど、
「世界の北野」だから、
ヤクザ映画にしてももうちょっと凄いのかと、
勝手に期待したこちらがアホでした。

「んだコノヤロー」って言い合って、
ヤクザ同士がドンパチ殺し合う、
それだけの内容。

でもそこに何がしかのカタルシスとか、
無常観とかがあれば救われるんだけど、
別になーんもない。

唯一ラストだけはよかったけど。

それにしても、
なんであんなにプロモーションしてたんだろう。

普段は別に儲からなくたっていいってスタンスの北野監督、
今回はどうしても稼がないといけない理由でもあったのか?

もちろんド素人が一回観ただけの印象ですけど。

「通」な方に言わせれば、
いろんな楽しみ方があるのかもしれませんが。

でもこの機会に、
ビートたけしがフライデー事件を起こして、
謹慎後の記者会見をYouTubeで見た。
















この時のたけしは、
しびれるほどカッコいい。

切羽詰まったというか、
腹をくくったというか、
今よりはるかにタチの悪い芸能レポーター相手に、
一歩も引かずクールで、
かつ「お前らなんか関係ねーよ」みたいな感じ、
半端じゃないなと思う。

2012年10月7日日曜日

希少

「高校入試」ってドラマを何気に見た。

「告白」の湊かなえが脚本というので、
ちょっと面白そうかなと。

舞台になっている「一高」は、
地元の公立では名門という設定なんだけど、
そこんとこが総合選抜時代に育ったぼくには、
ちょっとよくわからない。

高校入試って一応受けたけど、
内申書重視だったから、
試験なんてあくまで形式的なものだったし。

一高以外を卒業して難関大学に入った人より、
一高を卒業して三流大学に入った人の方が、
地元では偉いなんて、、、

その感覚は不思議。

長澤まさみ演じる新任教師が、
どこの高校出たかより今何をしているかの方が重要でしょうに、
みたいに言ってて、
まったく正論なんだけど、
どうもこのドラマ世界ではそうではないらしい。

たぶん今でもそういう地域はあるんだろうな。

たとえばぼくの地域では、
灘を出ているというだけでとりあえず「おっ」とは思う。

それは何と言うのか、
小学生とか中学生とかのころは、
「受験」なんてごくごく一部だけがするもので、
灘とともにこのあたりでは有名な、
浜学園なる塾に通っているというそれだけで、
子ども心に「へぇ〜」とは思った。

そういえば社会人となった今、
東大や京大出たやつは職場にもいるけれど、
灘出身ってのはいないなぁ

生徒数からいっても、
東大卒より灘卒の方が実際「レア」なのかも。

関東だとこれが「開成」ってことになるんでしょうか?

いやいや、
それでドラマはといえば、
湊かなえらしく、
登場人物すべてが不穏な感じ満載で、
なかなかに面白い出だし。

来週も見てみようっと。


2012年10月6日土曜日

従属

原発の新設計画に枝野が「ノー」と言った。

建設途中だった原発の工事再開はオッケーだけど、
新設はダメ。

どじょう内閣としては、
解散総選挙をすれば必ず自民党に負けるという情勢下、
何とか「違い」を出そうとしているのだろう。

「近いうちに」と言いながらグズグズ解散を引き延ばし、
その間に「近いうちに」と同じやり口で、
脱原発派に期待を持たせるようなことをチラつかせて、
少しでも負けを最小限に食い止めたい。

そんなところか。

孫崎亨氏の「戦後史の正体」について昨日書いた。

孫崎氏についてネットで検索していたら、
興味深い記事があったので、
これまた長いけれど転載しようと思う。

是非読んでみて欲しいけど、
要はアメリカは自国に都合のよい政治家は徹底的に利用する。

が、
そこで「アメリカはオレの言うことなら耳を傾けてくれる」と思うと、
それは大きな勘違いで、
自国に都合が悪いとアメリカが判断すれば容赦なく切る。

その姿勢は戦後処理の時から一切変わっていないということ。

日本は対米関係で「自主」と「従属」と、
二つの立場が争ってきたとされるけれど、
史実が示すのは、
「従属」派の一方的な勝利であるということ。

おとなしく言う事を聞いているうちは、
よしよししてくれるけど、
ちょっとでも歯向かおうものなら、
そのフリをしただけでも「終わり」なのである。

民主党ってのはさ、
最初は威勢がよかったんだけど、
崩れだすと一気に壊滅して、
自民党以上に従属的になっちゃったってわけだ。


「そのとき橋下徹氏はアメリカに潰される」孫崎享氏&長谷川幸洋氏~週刊ポスト2012/09/14号

尖閣問題でハッキリ見えた「最高の操り人形・野田政権」の座を脅かすこの男は、いつ「超えてはならない一線」を踏み越えるのか

外交には常に表と裏がある。表で起きていることは韓国、中国との相次ぐ領土問題だが、その裏には、やはりアメリカの影があった。言い換えれば、日本は戦後65年以上にわたって、その影に怯え続けている。

戦後最も露骨な対米追随を見せる野田政権の”次”を狙う橋下徹は、虎の尾を踏むのか。


■「オスプレイは尖閣に有効」の妄言


週刊ポスト:野田首相は8月24日の記者会見で、「韓国は竹島を不法占拠している」と明言し、「(竹島を)不退転の決意で」で守ると宣言するなど、外交問題で強硬姿勢に出たように見える。


長谷川:野田首相とすれば「近いうち解散」を控えて、これ以上の支持率低下を避けるためにも「ここで何か言わねば」と焦ったのでしょう。強気なことを言っているように見えますが、実際にはこれまでの政権の主張を繰り返したに過ぎない。これでは、政策になりません。

大事なのは、会見で最後に言った「平和的、外交的に問題解決を目指す」という具体的な内容、道筋なのに、それに関しては何も明示していない。


孫崎:その点は私も同じ感想です。何も言っていないに等しい。


長谷川:むしろ米国の方が政策がはっきりしている。

8月15日に、アーミテージ元国務副長官とナイ元国防次官補(ハーバード大学教授)が共同で発表した対日報告書によれば、<日本政府は、長期的・戦略的観点から二国間関係を検証し、不必要な政治的意見表明は慎むべきだ>とある。まるで野田首相の会見を先読みしていたかのように、”余計な強気発言”は無駄だと釘を刺しているのです。

そのうえで報告書は、日韓の歴史問題について、日米韓3カ国の有識者による非政府間会合を開き、対話の進展を図る枠組みを提案した。つまり「米国が仲介する和解工作」ですね。こういうのが政策です。


孫崎:この問題になぜ米国が介入するのかというと、一般の日本人からみると竹島も尖閣も同じ領土問題ですが、米国は竹島と尖閣を明確に分けていて、竹島問題の方は穏便に収めたいからです。東アジアで中国の脅威が高まる中で、米国が描くグランドデザインは、日本と韓国、フィリピン、オーストラリアと協力して中国に対抗するという構図だから、日韓が揉めるのは歓迎しない。政権末期の韓国大統領と支持率が低迷する日本の総理大臣が、人気取りで余計なバトルをするのを苦々しく思っているわけです。

ですが、米国にとって尖閣問題はもっと複雑な事情が絡む。


長谷川:ここは凄く大事な点です。日本人は「竹島も尖閣も北方領土も攻められている」という感覚を持っていますが、米国にとって東アジアの主要関心事は中国であって、韓国やロシアではない。有り体に言えば、韓国も日本も、中国を封じ込めるためのパーツでしかない。


孫崎:だから、米国は尖閣問題に関して曖昧な態度を取り続けています。先日も国務省の記者会見で中国人記者が、「米国が『領土問題については中立だ』と言いながら『尖閣には安保条約が適用される』としているのは矛盾している」と噛み付いていた。これは本来、日本人記者が聞くべき質問ですけどね(苦笑)。

本当は、米国は尖閣を守るつもりなどないのです。安保条約第5条では、米軍の出動には米議会の同意が必要となっている。つまり、尖閣諸島をめぐって中国と武力衝突することを米議会が認めないと、出動できないということです。


長谷川:米国は”あの島を守るためになぜ米軍の兵士が死ななければならないのか”と考えるから、議会が認めない可能性はある。


孫崎:しかも05年に日米間で交わされた「日米同盟 未来のための変革と再編」では、「島嶼防衛は日本の責任である」と明確化され、実効支配の及ばない地域には日米安保が適用されないといっている。つまり、一度、尖閣を中国に奪われたら、もう日米安保は適用されないのです。


長谷川:安保条約は「日本の施設下にある領域」を守ると書いているので、日本が実効支配していることが大前提です。


孫崎:それが現実なのに、野田首相は「オスプレイが南西諸島防衛に有効」とまで発言した。(輸送機の)オスプレイが無人島の尖閣に何を運ぶというのか。

米国は尖閣を守るつもりはないが、その一方で、尖閣問題で日中が揉めれば揉めるほど、日本で中国脅威論が高まり、在日米軍基地のプレゼンスが高まるので、米国は得をするわけです。

オスプレイ配備が問題になっている今、尖閣騒動が起きたのは決して偶然ではないと思います。そもそも今回の尖閣騒動は、石原都知事が「東京都が尖閣諸島を買う」と言い出したことが発端。石原氏がどこで発言したかといえば、米国です。「この主張は米国で受け入れられる」という確信が彼にはあったのでしょう。

中国側も米国の思惑を感じ取っているフシがあります。8月27日に丹羽宇一郎駐中国大使の乗る車から男が国旗を引き抜く事件が、中国紙の環球時報(8月28日付)は、社説で「われわれが引き抜かなければならないのは、某勢力が中国周辺地域で振り回している目に見えない旗なのだ」と述べています。この「某勢力」が米国を指していることは容易に想像がつきます。


長谷川:孫崎さんの見方は興味深いですが、中国側は尖閣諸島について、台湾、チベット、新疆ウイグルと同列の「核心的利益」とみなしているようにも見える。今の緊張は明らかに中国が引き起こしたものでしょう。米国の工作という見方には同意できませんね。


■米国にとって「便利な国」の条件


孫崎:米国は昨年ごろから「アジアへの復帰戦略」を標榜していますが、財政はガタガタで軍事に予算が回らない。だから、中国脅威論を煽ることで、日本や韓国などをいかに利用するか画策しています。

野田政権は基本的に米国の言いなりで、オスプレイ配備にも何ひとつ文句を言わないわけですから。


長谷川:野田政権はまさに”空っぽ政権”で、自分で考えていることは何もない。内政については霞が関、とりわけ財務省にお任せ、外交も米国の言うがまま。

野田首相には、最初から独自の外交路線と呼べるようなものが何もなかった。鳩山元首相の「東アジア共同体構想」、小沢一郎氏の「日中米正三角形論」が結果的に失敗した段階で民主党には独自の政策は何もなくなってしまった。

野田政権は防衛相に親米派の森本敏氏を起用した時点で、自民党の対米協調外交をなぞることにしたわけです。自民党の外交政策をそのままパクリ、外相に玄葉光一郎という軽めの政治家を持ってきて(笑)、自民党にも米国にも、対米追随の意図がよく伝わるようにした。

つまり、外交的には自民党と政策面でまったく同じになった。私は森本防衛相の人事こそ、民事大連立への先駆けだったと見ています。


週刊ポスト:米国にとっては自民党政権と、自民党流を取り入れた野田政権のどちらが都合がいいのか。


孫崎:野田政権です。こんなに米国に従順な政権は、自民党時代にもなかった。野田なら何も文句を言わないとばかりに、今のうちにオスプレイ配備でも原発再稼働でもやれるだけのことを実現しようとしている。


長谷川:そう。今の方が断然都合がいい。曲がりなりにも自民党の党綱領は自主憲法制定だから、ちゅっと米国にとっては面倒な面がある。しかし、野田政権には、米国に抵抗しなければならない主義主張が何ひとつない。米国にとって扱いやすい国とは、市場経済、民主主義という一応の建て前があって、それでいて”芯”が何もないこと(笑)。野田政権はすべてにおいて完璧です。


孫崎:こんなに米国の言うことをハイハイ聞いてくれる国はありませんよ。パキスタンやイラクだっていまだに揉めているんですから。


長谷川:あえて民主党内で”米国にとって面倒な人”を挙げるとすれば、前原誠司氏のように「私のような親米派なら聞く耳を持ってくれるのではないか」と考えている人かもしれません。米国は自分の意見なら聞き入れてくれるはずだと思って意見を言うから(笑)。「自分が総理になったら、お前らただじゃおかねえぞ」くらいの啖呵を切れるのなら大したものだけど、それを前原氏に期待するのはどうか。


週刊ポスト:従来の自民党政権も大して変わらないのでは?


孫崎:野田政権よりマシかもしれないが、対米従属の体質は五十歩百歩でしょう。


長谷川:今や自民も民主も対米重視の外交姿勢は何も変わりませんよ。親米派の防衛相と軽量の外相のコンビなんて、自民党政権の定番だったじゃないですか。



■サダム・フセインと橋下


週刊ポスト:そうした中で、自民でも民主でもない勢力が政権を獲る、あるいは政権に参画する可能性が出てきた。その象徴が橋下徹大阪市長です。彼の米国に関する発言は少ない(※注1)が、橋下氏のような「過去の常識が通用しない政治家」が政権に入ったと仮定した場合、米国は困るのではないか。


孫崎:少なくとも、何でもハイハイというタイプではないですね。


長谷川:橋下氏は、政策理念としては米国とかなり親和性が高い政治家だと思います。

政策的には、TPP賛成で、日米同盟を基軸とし、自立と競争を重んじる。なおかつ民主主義に肝心なロジックを大切にする人。米国人はこういう人を好むし、尊重する。”少しは日本も変わってきたかな”と思われるのではないか。


孫崎:対米政策でも、決して反米路線はとらないと思います。


週刊ポスト:すると、対米関係は今まで通りの”言いなり外交”が続くということか。


長谷川:そこはわかりません。親和性が高いというのはあくまで理念の話で、現実政治では、「橋下という政治家がコントロールしやすいかどうか」が、米国の重要な判断軸になる。

米国が戦後65年以上使ってきた対日政策のチャンネルは「霞が関」ですが、橋下氏は「この霞が関を小さくする」といっている。これは国内で大喧嘩になるわけですよ。地方分権VS中央集権の構図で、霞が関の既存勢力からしてみれば、絶対許せないことです。霞が関が潰されると、米国にとっても面倒です。

米国が選ぶのは野田のような便利なパペット(操り人形)か、橋下のような本気でぶつかってくる相手なのかというと、扱いやすい方がいいでしょう。


孫崎:もうひとつ考慮すべきは、米国は親米的で利用価値があると考えてきた政治家を最初は重宝するが、それが少しでも逆の動きを見せた途端に、すぐさまパージするという歴史を繰り返してきたこと。橋下氏が同じ轍を踏む可能性はある。

これまでにも、「自分は米国に寵愛されている」と勘違いして、米国の不可侵の部分にまで踏み込んで、切り捨てられた政治家は世界中にいます。たとえばサダム・フセインは、イラン・イラク戦争のときは、イランが戦争に勝って影響力が拡大することを恐れた米国から軍事的な支援を受けていました。米国から寵愛されていると勘違いしたフセインは、「米国は参戦しない」と信じてクウェートに侵攻しました。しかし、米国に切られたフセインは湾岸戦争、イラク戦争という2度の戦争で打ちのめされ、最後は米軍に捕まり、裁判で処刑されました。

韓国の大統領だった朴正煕も親米的でしたが、カーター大統領に民主化を迫られた際、「米国にも黒人問題があるだろう」と反論し、直後にKCIAに暗殺されています。

一線を踏み越えた途端に、無惨にも切り捨てられる。


週刊ポスト:橋下氏が一線を越える可能性は?


長谷川:橋下氏がなぜ強いのかというと、彼はいつでも政治家を辞める覚悟があるからでしょう。そこが他の政治家と決定的に違う。ツイッターでも「政治生命を賭けるなんておかしい」との趣旨を書いていたが、そんなの賭けなくてもできるし、ダメなら辞めて他のことをすればいいという気持ちが常にあると思う。10年前は弁護士で、7年前はタレント、それから知事になり市長になった。次は何やろうか、というぐらいの割り切りがある。


孫崎:そういう人は脅しが効かないから、米国も操縦できなくなる。そのときに米国に潰される可能性は十分にあると思う。

そんな人物が出てくるより、野田政権がずっと続くのなら、その方がいいに決まっている。


長谷川:米国はもちろん、コントロールできる人にずっとやってもらいたい。ただ、橋本首相になればなったで、それに応じて戦略、戦術を考えるはず。米国は徹頭徹尾、リアリストですから。


■ロムニーの対日政策は?


週間ポスト:今年11月には米国大統領選がある。次の大統領選の結果で米国の対日政策が変わる可能性はあるか。


長谷川:あります。たとえばTPP。オバマは「日本が入りたいというなら邪険にはしないよ」というスタンスだったが、共和党候補者のロムニーは「TPPに日本を入れない」とはっきり言っている。入りたいなら現在の9カ国でルールがまとまってから入れてやるという厳しい態度です。

ケヴィン・メア元国務省日本部長から聞いた話だが、ワシントンには当初、日本が今の段階で参加することに警戒感もあった。メアが「日本は米国にとって大切だから」と説得して、ようやく入れてやろうということになった。


孫崎:そういって日本に恩を売るのは、ジャパン・ハンドラーたちの手法です。

米国は、本当の意図を隠しているだけだと思いますよ。数字で言えば、日本の対米輸出は15%で、中国、韓国、香港、台湾を合わせた対東アジアは38%以上になります。少々問題のある相手もいるが、大きなパイを取りにいくのが日本の現実的な選択です。しかし、米国は日本が東アジアと組むことを阻止したい。だからTPPで囲い込み、日本の市場に自由にアクセスできるようにしようとしている。


長谷川:改革のための触媒をTPPのような国際的枠組みに求めるのは世界的にもごく普通の手法です。

今の霞が関中央集権という体制が日本の最大の問題。TPPという大きな外交的な枠組みを利用して分厚い霞が関の岩盤をぶち壊せるような政治家が出てきて欲しい。


孫崎:そもそも野田首相には日本の運命を左右する能力も思想もない。そういう首相にTPPという日本の岐路を決めるような問題を決めてもらいたくない。TPP参加のプラスマイナスを理解して米国と対等に交渉できる政権なら参加してもいいが、今の政権にその能力はない。


長谷川:だから、TPPの真の問題は米国と対等に議論してしっかり主張できるような政権が作れるかどうかという話になる。


週刊ポスト:日本の場合、外圧が日本の官僚たちを結果的に太らせてきた歴史がある。TPPも官僚の食い物にされたりしないのか。


長谷川:それは当然、外交交渉というのは、これまで官僚のネタになってきましたから。一番、わかりやすのは日米繊維交渉(※注2)。これは堺屋太一さんに教えてもらった話ですが、米国が繊維で日本に迫ってきたとき、大阪の業界団体が、当時の通産省の繊維局長室にきて、我々の権益が守れるように米国と交渉してくださいとお願いした。すると繊維局長は、「交渉しない」と言う。「業界団体は大阪じゃなくて東京に移せ。東京に来ないなら交渉はしない」と。当時、大阪には繊維関係の業界団体が13あって、その13団体だけが霞が関の言うことを聞かず東京に拠点を置かなかった。繊維局長室には看板が掛けられていて、そこには「敵は米国にあらず大阪にあり」とあったそうです(笑)。結局、最後は業界団体の側が負けて、13団体の繊維工業連合会として東京に事務所を出した。繊維局長もそれでよしとして、やっと米国と交渉を始めた、という。

このように、外交交渉は農水省や経産省の省益拡大のネタになってきたから、今はTPP参加を見越して、どうやって天下り先を増やそうか、ということを必死に考えているはずです。

※注2 日米繊維交渉 主に1970年代前半に行われた、日米間の繊維製品の貿易交渉。安価な日本製繊維製品の輸入制限を求める声が米国内で高まったことに端を発し、72年に当時通産大臣だった田中角栄が米側と合意するまで続いた。


週刊ポスト:橋下氏が仮に政権に入り実権を握ることがあれば、そこで「TPP積極参加による親米路線」と、「TPPによる官僚利権拡大の阻止」という、矛盾した問題に直面するのではないか。


長谷川:先のアーミテージ報告書には、対日関係を専門的に扱う政策責任者を大統領が任命する提案もある。同様に、橋下氏がもし政権を獲ったら、官僚機構をコントロールする仕組みを作り、その責任者に信頼できる人間を配置することが極めて重要です。内政は(元経産省の改革派官僚の)古賀茂明・大阪府市特別顧問、日米交渉は、それこそ孫崎さんにお願いするとかね。これは米国が嫌がりそうだなあ。


孫崎:橋下さんからまだ連絡はないですね(笑)。それは一線どころか、二線、三線を越えることになりますよ。


=== ※注1 ====

橋下徹とアメリカはお互いをどう見ているか

これまでのところ、橋下氏の米国に関する発言は少ないが、維新の会として「日米同盟基軸」を打ち出すことを明言している。今年2月には、「日本は自主自立の防衛力を持たない。(米国に)頼らざるを得ないのが本質だ」と述べ、TPPについても、「ヒト・モノ・カネの移動は国境を意識せず、日本の外から付加価値を求める」と賛成を表明している。

一方、基地問題については10年11月、「沖縄にすべての負担を背負わせていいのか。関西でも(基地負担受け入れの)話がくれば、受け入れる方向で検討したい」と発言。7月に発表された維新八策の改訂版でも、「日本全体で沖縄負担の軽減を図るさらなるロードマップの作成」を掲げている。

その橋下氏は最近、米メディアの注目の的だ。大手紙ウォール・ストリート・ジャーナル(8月20日付)の社説は「橋下徹氏は日本版ポール・ライアンか」と大特集。共和党のロムニーの副大統領候補ポール・ライアンに橋下氏をなぞらえて、大胆な政治改革や構想を掲げるスタイルが似ていると共通点を挙げている。ただし橋下氏は「線香花火のように一瞬で消えてしまうかもしれない」と、人気の継続性には疑問符を付けている。

5月23日のワシントン・ポストでは「炎のような市長 日本社会の不満」のタイトルで、橋下氏を特集。「日本の眠ったような現状を変貌させたいと考える人物」と分析し、「民衆煽動家」と形容した。支持率が野田首相の3倍以上、既存政党の脅威になる存在として好意的に取り上げられている。

知日派も橋下氏に注目。米国政府国家安全保障会議の元アジア上級部長マイケル・グリーンは自身のセミナーで、「首相あるいは首相の任命を左右できるキングメーカーになることも考えられる。小泉純一郎元首相のような国民の信託を得るリーダーになるかもしれない」「橋下氏がたとえ首相になっても日米同盟支持、TPP支持の立場を考えると、米国との安保関係も経済関係も円滑にいくだろう」(産経新聞)と絶賛している。




2012年10月5日金曜日

陰謀

朝日新聞の書評欄で紹介された、
「戦後史の正体」(孫崎享著、創元者)が面白すぎる。

一言で「日本の戦後史の黒幕はアメリカ」、
という内容で、
書評では「陰謀史観だ」みたいにけなされていたのだが、
ぼくが漠然と抱いていた事と余りに符合するので買ってみたら、
予想通り抜群の説得力がある。

なにせ著者は元外務省国際情報局長だ。

戦後から現代に至るまで、
アメリカがいかに日本の政治に介入してきたかを、
あまたの史料を用いてわかりやすく解説してくれる。

今の日本のの政官財の中枢が、
何故アメリカベッタリなのかがよくわかる。

なぜなら、
アメリカにとって都合の悪い存在は、
ことごとく潰されてきたからである。

日本に限らず、
イランのパーレビしかり、
イラクのフセインしかり。

陰謀史観といわれようと、
ぼくはこの本を信じるね。

問題は、
著者がなんでこうした本を書く気になったかだ。
というか、
こういう本が日本人に与える影響だ。

 

ここまでアメリカのやり方が徹底しているなら、
もう何をやっても無駄、
これからも日本は永遠に、

アメリカの都合のよい存在でなければならないのではないかと、
軽いめまいがしてくる。

 

戦争に負けるとはこういうことなのか。

 

思い知らされた。

2012年10月4日木曜日

小話

会社からの帰りのタクシーで、
相乗りがなく自分一人だけのときは、
まいぱっどで「2ちゃんねるまとめサイト」を見る。

ホント、
その条件の時だけ見る。

まとめサイトなるものが、
どういった仕組みで出来上がっているのか、
んなことは知らないのだけれど、
とりあえず反応が多かった掲示板を紹介しているらしく、
なかなかためになることも多い。

なかでも今日のトップに紹介されていた小話?
は頭の中でうなった。

かなり長いけれど引用するね。

よく知られたネタかもしれないけれど。


ある大学でこんな授業があったという。   
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。 
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。 
「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。 
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。 
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。 
そしてもう一度聞いた。 
「この壺は満杯か?」学生は答えられない。 
一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。 
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。 
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。 

「この壺はこれでいっぱいになったか?」 
 学生は声を揃えて、「いや」と答えた。 
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。 
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」 
一人の学生が手を挙げた。 
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、 
 いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」 
「それは違う」と教授は言った。 
「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、 
 大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんだ」 
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう、と教授は話し始める。 
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり・自分の夢であったり…。 

ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。 
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。 
もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、 
君達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。 
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。 

どうですか?

人生というバケツがすでに半分以上、
砂利や砂で埋まってしまっている身としては少々耳が痛い。

教授に反論してやりたい部分もあるけど、
確かにうまいこと言っとるとも思う。

確かに大学生ぐらいの若者には、
インパクトのあるたとえかもね。

2012年10月3日水曜日

啖呵

久しぶりに元町に行くと、
ぼくがiPhone5を買ったと知っている、
乙女たちがやってきて、

「見せて下さ〜い」

と言ってくれた。

ありがたいねぇ、、、

人柱の醍醐味といえば、
こうした「見せて」の一言を聞けることだ。

おふこーす!

なんぼでも見てや。

「薄っすいですねぇ」

「カバー付けないんですか」

ちっちっち、
そんなダサいことはしないのさ。

「落とすの恐くないんですかぁ」

んなこと怖がってどーすんの、
せっかくのデザインを隠すなんて、
ぼくにはあんびりーばぼー。

予定通りの啖呵を切って、
それから会社に向かった。

早めに大阪についたんで、
ヨドバシに何気に寄ると、
iPhoneのアクセサリーコーナーに、
黒山の人だかり。

ホント、
平日の午後だというのに、
バーゲン会場のよう。

吸い寄せられるように山に参加すると、
そこには、
あるわあるわ、
iPhone5用ケース&保護フィルムetc

もーみんなダサいんだから、
ぼくはそんなのいらないよ〜

「落とすの恐くないんですかぁ」

「落とすの恐くないんですかぁ」

「落とすの恐くないんですかぁ」

頭の中を、
先の乙女の言葉がリフレインして、
気づいたら、


















いやぁ
面目ない。
やっぱちょっと薄すぎて、
グリップ感が乏しく、
落とす不安はあるにはある。

とりあえず、
手になじむまでの間背面だけこれで、、、

裸で持ってて落とすより、
たぶん恥ずかしい朝令暮改ぶりです。

みなさん、
ぼくの信念なんてこんなもんです。

ハイ、、、

●興味深い文章に出会ったので転載。「一般に、破壊あるいは解体が単一の特異的原因で起こりうるのに対して、回復は、無数の非特異的因子がしだいに好ましい方向に働く結果、全体として“地力”がついてくるとしか表現しえないような事態であることが多い」
 「おそらく、治療の基本原則の一つには、患者の示すものの中に建設的な意味を読みとり、それを活用しようとすることがあるであろう。何か積極的な意味はないかと問いなおすことは、しばしば、思いがけない新しい局面を開いてくれる」
 中井久夫は、治療者というのは患者と切り離されて存在しているものではなくて、絶えず患者とのやりとりの中で、患者から影響を受けながら治療行為を続けていくっていうことを言っていて、それが彼の基本的なスタンスなのね。
 つまり治療者は治療行為の外側にいるわけではない。治療という行為のサイクルの中に治療者も患者も両方がいる。それなのに、治療者が治療行為の外側にいると思っていたら、治療行為は自分が事前に想定したプログラムの中で進んでいくかのような幻想を持ってしまうことになる。

2012年10月2日火曜日

解約

台風一過とはこのことよ。

一気に秋めいてきて、
体が追いつかない。

それはともかく。

ありがとう、そしてありがとう。ドコモが10年以上の契約者向けキャンペーン開始

ドコモの広告を見た時、
ぼくは喫茶店でコーヒーを飲んでたのだけど、
「まさか、ふざけんなよ」と口に出そうになった。

先日解約の電話をした時には、
オペレーターちっとも言ってなかったぞ。

ということは、
ぼくみたいに長年のユーザーが、
一気にiPhoneに流れているとみた。

SoftBankはイーモバイルを買収して、
デザリングを前倒し。

iPhoneショックは日本の携帯業界を、
一気に動かし始めた。

んなことは別にいいんだけど、
契約すれば解約はつきもの。

というわけで、
ぼくも経費節減の一環として、
WOWOWを解約することにした。

ネットで済むのかと思いきや、
電話でオペレーターと話してくれとのこと。

docomoの丁寧なんだけど、
機械的なやりとりを思い出しながら電話すると、
WOWOWのオペレーターの何と感じのいいこと。

解約するといってるのに、
まるで契約する客相手みたいに丁寧で、
実に気持ちよく手続きできた。

「10月一杯でご契約は切れますが、サッカーのリーガも始まっておりますし、ひと月間お楽しみ下さい」だって。

WOWOW恐るべし。

当たり前のことを言ってるだけなんだけど、
解約する相手を気持ちよくさせるなんて、
これだけきっちり社員教育してるなら、
この会社は大丈夫だと感心した。

いつか落ち着いたら、
またWOWOW申し込もう。

マジで、
それほど丁寧だった。

●火曜日に元町って変ですか?参上します。

2012年10月1日月曜日

落札

金本の引退試合のチケットを、
手に入れるため&好奇心から、
ヤフオクを初めて利用した。

落札すると出品者から、
セブンイレブンでの引き換え用16桁の番号が知らされ、
半信半疑で受け取りに行くと、
いとも簡単に発券された。

他人の名前のチケットを手にして、
かなり不思議な気分だ。

それから商品を受け取ったことを、
ヤフーに連絡すると、
自動的にクレジット決済される仕組み。

出品者と自分の間にヤフーが入っているわけだが、
あまりに簡単なので正直驚いた。

電子決済とかコンビニ発券とかの時代ならではの、
超お手軽チケット入手法。

でも今回はよかったけど、
出品者がすべて誠実とは限らないだろうし、
リスクやトラブルも多いのではないかしらん?

そんな不安もありつつ、
同時に、
ヤフオクには実に様々なライブのチケットが出品されていることを、
今更ながら知った。

ぼくのように、
夜型の仕事で尚かつ、
ひと月先の勤務スケジュールもわからないような者にとって、
これは非常にありがたい。

休みであることがはっきりしてから、
行きたいライブを落札すればいいのだ。

もちろん割高だけど、
それを補って余りあるメリットがある。

これまで、
数ヶ月先のライブチケットをとったものの、
結局仕事になっちゃって、
誰かに譲って行ってもらったり、
反故にしてしまったたりしたこともある。

もちろん休日申請はできるんだけど、
そういう「奥の手」はイザという時のために、
大事にとっておきたい。

さらには、
チケットを自力でとる労力だって馬鹿にならない。

そこをバイトに代行してもらったと思えば、
割高なのも納得できる。

わっかるかなぁ?

でもでも、
便利過ぎてハマらないか、
ちょっと心配。

というか、
たぶん少しハマる(笑)


遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...