2012年11月20日火曜日
名声
ピカソ90歳の時の自画像だ。
有り余るほどの富と名声を得た天才画家が、
死の前年に描き残した自らの表情。
あなたはどう見ますか?
先日紹介した「ピカソは本当に偉いのか」の、
西岡文彦氏はこの自画像をミダス王の伝説にたとえて解説する。
古代の王ミダスは酒神デュオニソスによって、触れるすべてを金に変える魔力を与えられたといいます。そのミダスさながらに、ピカソはデュオニソス的な芸術の王として、触れるものすべてが莫大な富に変容する魔力を手にし、彼自身、吐いたツバまで芸術として売られると豪語するに至りました。
人生の終焉を前にして、ピカソは自分が触れたことで富や名声に変容してしまったもののなかに、かけがえのない魂の糧が含まれていたことに気づかずにはいられなかったのではないでしょうか。
凄惨な印象の自画像を見ていると、
なるほどなぁって思えてきません?
もし自分の願いが何もかもかなったら。
永遠の命が得られたなら。
人はこういう表情になるのかもしれないな。
生きている間に売れた絵は一枚だけだったゴッホに比べ、
ピカソは本当に恵まれてるよな、
なんて思ってたけど、
どっちもどっちかも、、、
遺志
30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...
-
横山秀夫の新作「ノースライト」が面白かった。 バブルがはじけて仕事がなくなり、 夫婦仲がおかしくなって離婚して、 自堕落な生活をしていた建築士の元に舞い込んだ、 思いもかけぬやりがいのある家の建築。 没頭して完成させるものの、 そこに施主が住んでいないこと...
-
昨日は、 落とし穴事故のことで一杯だったけど、 もうひとつ、 驚くべき事件があった。 世界陸上男子100メートルの決勝で、 超人ボルトがまさかのフライング失格。 予選や準決勝の走りを見ていて、 相変わらず別次元だと思っていたので、 これには驚いた。 何でス...
-
長いことサラリーマンやってるけど、 会社を辞める挨拶で涙した人を見たのは、 始めてのようなきがする。 派遣の女性なんだけど、 6年半頑張って、 仕事も好きだったのに、 去らねばならない無念さが、 ひしひしと伝わってきて、 胸を打たれた。 あー...