オバマ再選。
ニュースで見たけど、
ぼくの中にあの時の興奮はまったくなかった。
4年前、
「チェンジ」をスローガンに、
アメリカ初の黒人大統領が誕生した時、
日本人であるぼくであっても興奮した。
何が変わるのか分からなかったけど、
何かが変わるのだろうと期待した。
でも、
それは幻想だった。
もちろん、
アメリカ国内的には保険のことや、
イラク戦争を終えたことなど、
変革はあったのかもしれない。
でも結局煎じ詰めれば、
オバマ政権がもたらしたのは、
1%が99%を支配する、
希望なき格差社会だったというのは、
多くが指摘するところだ。
オバマでなければ、
もっとひどいことになっていた、
という考え方はあるだろうけれど、
ぼくらは「チェンジ」を期待していたわけではない。
期待させた方より、
期待したこちらが馬鹿でした、
ということが、
一番の教訓だったような気もする。
だから今回オバマが再選されても、
ちっとも感動しないんだと思う。
日本はより状況がひどい。
「政権交代。」
あの「。」はまさしく、
「それで終わり」という意味だったのだなと、
今更ながら思う。
本当は政権交代、そして、、、
って続かなければならなかったのだが、
交代はしたけれど、
状況は自民党時代と変わらずじまい。
いや、
鳩山とか菅とかは、
それでも何とか変えようとしたと思う。
沖縄の基地問題、
脱原発。
でもそれらは、
ことごとく潰された。
で今度の総選挙ではまたもや政権交代必至だそうだ。
自民党の面々は何も変わらず、
安倍晋三という「再利用」党首。
ぼくらはこの政党にうんざりしていたのではなかったのか?
自民党が勝って、
安倍晋三が総理大臣に返り咲いた時、
ぼくはオバマ再選の時よりもっと深い、
絶望に陥るだろう。