地球の人口は60億人だという。
ぼくが子どものころは確か30億人っていってたから、
すごい勢いで増えているのは確かだ。
人類誕生以来、
いったい何人がこの星で生まれ死んでいったのか。
まったくの勘だけど、
数千億人単位かな?
兆まではいくまい。
そのあまたの人間の中で、
最も早く走り、
泳ぎ、
最も高く跳び、
最も遠くに投げることのできる可能性を持った人たちが、
北京に集まった。
人間のたゆまぬ向上心の成果が、
スポーツという側面で最高の輝きを見せる祭典が始まった。
見逃せない日々が続く。
一方で思うのは、
金メダルを取る人も、
ぼくのようにただそれを観戦するだけの人も、
その頭脳の神経細胞は1000億個あって、
その神経細胞同士の接点は、
実に1000兆に及ぶという事実である。
肉体的な差異は人それぞれあっても、
この脳の構造は人類すべてに平等であるということ。
そしてそのすべての人類の数、
そして宇宙の星の数をも圧倒する、
脳の驚異的世界。
「記憶力を強くする」(池谷裕二著、講談社ブルーバックス)。
最大のフロンティアはぼくたちの脳の中にこそあることを、
改めて実感させてくれる。
北京五輪の開会式で見せた、
中国の歴史絵巻は見事だったが、
紙や羅針盤や活版印刷や、
それらの発明の背後には、
名をとどめぬあまたの人がいたことを思う。
それぞれが、
頭の中に宇宙を携え、
それぞれに生き、
それぞれに死んだ。
死とともに消えた記憶の総量は、
いったいどれほどの量なのか。
●NHKでも「中国5000年の歴史」って言ってたけど、「4000年の歴史」から一体いつ1000年もプラスされたの?永遠に4000年ということはありえないにしても、あまりに唐突すぎないか。
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