2008年8月13日水曜日

他人の夢を背負うのは、
大変だろうな。

甲子園では球児が、
北京では五輪代表が、
会ったこともない人の分まで、
たくさんの夢を背負って、
戦っている。

夢の数が多ければ多いほど、
自分一人では出せない力を、
生んでくれもするだろう。
その重みに耐えきれず、
自壊してしまうこともあるだろう。

いずれにせよ、
戦いの場に立ててこそである。

4年分の、
自分の夢だけなら、
野口みずきは、
這ってでもマラソンに出ただろう。
たとえズタズタになって、
途中棄権するようなことになっても、
夢を追った結果だと、
悔いはなかったはずだ。

肩に乗った数千万人分の夢。
それがいとおしいからこそ、
強行出場のようなまねはできなかった。
そして引き換えに、
自分の夢もあきらめた。

輝ける人の宿命とはいえ、
あまりに残酷だ。


●深夜、BSなどでやっている地味な競技をボーっと見ているのもいい。フェンシングや射撃やカヌー。日本人選手の結果はどうであれ、一流アスリートの懸命な姿は美しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...