より速く、
より高く、
より遠く。
ミリや秒で結果が出る競技はいいな。
より美しく、
より強く。
採点や相手がある競技は難しいな。
そんな事を改めて考えていたら、
鳥の巣を稲妻が走った。
9秒69。
世界記録以上に衝撃だったのは、
ジャマイカのウサイン・ボルトという21歳の男が、
100メートルをゴールする前に、
両手を広げてから、
左胸(おそらく心臓のあたり)を叩いたシーンではなかったか。
「悠々と急げ」という、
ぼくの好きな言葉がある。
ボルトの走りはその具現だ。
それにしても、
彼は本当に人間か?
●いよいよ佳境の北京五輪。またの名を偽装五輪。白熱する競技が積み重なれば重なるほど、その愚かしさが際立ってくる●道具は表現を規定する。毛筆を手に、ゴッホのような油絵は描けないし、彫刻刀で阿吽像は彫れない。ぼくの声はどんな歌を表現したがっているのだろう。
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