メキシコのピラミッドを発掘する日本人が、
「この1センチ先に何かがあるかもしれない」というのを聞いて、
確かにそうだよなぁと思った。
NHK「プロフェッショナル」考古学者・杉山三郎の回だ。
誰かが残した図面があるわけじゃない。
彼らは経験と勘を頼りに掘り出す。
どれだけ掘っても何も出てこなければ、
いずれ諦めないといけない。
でも、
目の前の土の1センチ先には、
黄金の仮面が眠っているかもしれないのだ。
いっそ誰かが「ない」と宣告してくれれば楽だろう。
逆に絶対「ある」と分かっていれば、
何年かかろうと、
掘り続けるだろう。
「ある」か「ない」か分からないまま、
「途中」で引き返す決断は残酷だ。
しかし、
根こそぎ掘り尽くすわけにいかない。
時間には限りがある。
だから考古学者は、
慎重に準備するし、
記録を詳細にとる。
たとえ自分が何も発見できなくても、
後世の人間の参考になるように。
プロセスそのものが意味を持つように。。。
そんな発掘は、
どこか人生と似ている。
●愛用のウォークマンが消えた。忽然と。自宅にあるはずなんだけどなぁ。第二のZIPPOにならなきゃいいんだけど●天満「じゃず家」セッション。
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