2009年3月20日金曜日

用心

山田太一脚本の「ありふれた奇跡」が終わった。
無理やり丸く収めちゃった感じで、
期待していたような歯ごたえがなかった。

さりげない日常も奇跡の連続なのだということは分かる。
若者に期待したい気持ちも。
「君は一人じゃない」というメッセージも。
でも、
74歳の脚本家の本心はドラマの「おじいちゃん」が代弁しているのではないか。

信用できるのは血を分けた家族だけ。
他人はどん底になると結局裏切る。。。
戦災孤児として生き抜いてきた老人の信念だ。
だから子供を産めない女性と孫との結婚に反対する。

ところが今日の最終回で、
孫に「用心し過ぎると世界が広がらない」と食ってかかられると、
「自分の信念はどん底の常識。今はどん底じゃないから」と折れてしまう。
この折れ方があっさりし過ぎている。
まるで昼ドラみたいだ。

隠れて女装するのも、
子供ができないことも、
別れた夫婦がよりを戻すのも仕事がないことも何もかも、
他人に迷惑かけなきゃいいじゃないか。
世間体などクソくらえってか?

それではただの「平和ボケ万歳」じゃないか!


●「本当と嘘とテキーラ」はよかったが●陣内&紀香離婚へ。ぼくは藤原紀香を応援しているので、これはショックだった●WBC日本準決勝へ。イチローがあそこまで追い詰められていたというのも意外だった。

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