2009年3月17日火曜日

猶予

嫌なことを後回しにしたいのは人情だけど、
やらねばならない事もある。
良識ある人は、
グズグズしているようでいて、
実は内容をちゃんと把握している。
だから自分なりのタイムリミットがあって、
ギリギリであれ滑り込みであれ、
何とか間に合わせるものだ。

ところがぼくは見て見ぬふりをする。
当然やるべき事の内容も把握していない。
そのくせ周囲には「大丈夫。一日あれば片づくから」
などとうそぶいてみせる。

実のところ本人も薄々「こりゃヤバい」と感じている。
不安は不機嫌となって少しずつ堆積し、
頂点に達してようやく、
こわごわ中を覗く。
そして、
ありゃりゃ絶対間に合わないじゃないかと天を仰ぐのである。

何の因果か「確定申告」をせねばならず、
今日が最終日だった。
沢山稼いだわけではない。
そういえば昨年マンションを売った。
税務署からはかなり前に封筒が届いていたが、
開けたのは昨晩。
税務関係の意味不明の単語を見ただけで、
というより用紙を一瞥しただけで、
頭がくらくらして寝てしまった。

学生の時、
冷蔵庫の中で腐った食べ物を処分するような気分だ。
でもどうやら不動産を売って「損」した人は、
日付と金額だけを書けばよいらしい。
いや正確には、
よいことにしてしまった。

今朝になって資料をかき集める。
何とか書き込んで投かんしたけど、
本当はそれでは全然ダメなのかもしれない。
でもそれならそれで、
いずれ税務署から何か言ってくるだろう。
その時はその時。

肩の荷は無理やり降ろした。


●今日は久々、西宮北口「CornerPocket」にて。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...