BShiで立て続けに有名画家の特集を見た。
一夜目はゴッホとゴーギャン。
続いてゴヤとドラクロアだった。
生きた時代も国も、
もちろんその生涯の内容も様々なのだが、
いずれも共通しているのは変革者だったということだ。
彼らにはそれまでの人々に見えないものが見えた。
長年の修練の末に、
あるいは一種異様な精神状態の中で。
そして見えたものを忠実に描いた。
たとえばドラクロアは影にも色を見出した。
下書きの枠に制約されない描写は、
躍動感を画面に定着させた。
ゴッホの目には夜空も糸杉も、
彼が描いたようにのたうつように見えたに違いない。
彼らがいたおかげで人間は、
物が実際にそのように見えるようになった。
3Dの絵が突然飛び出すように。
長年破られなかった記録が、
雪崩のように次々塗り変えられるように。
芸術は人間の五感を拡張する。
だからスポーツや料理も芸術たりうるし、
映画や小説といえど芸術に値しないものもある。
しかし思う。
できなかったことが出来るようになる。
それは人間の進歩なのだろうか。
それとも忘れていただけなのだろうか。
●ハイビジョンを見慣れると、アナログ放送がやけに粗く見えるようになってしまった。放送局がわざと画質を落としているのではと疑うほどだ。贅沢を覚えてしまったのか●今日はカラバッジオ。彼らはビデオはおろか写真すらない時代に生きていたのだなぁと改めて思う●ipod shuffle新製品。すごく魅力的だが、イヤホンが専用なのが難点か。頑張れウォークマン!
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