10回2死2、3塁。
またとない打席に入ったイチローは、
頭の中で実況中継していたという。
「さぁ絶好の場面で打席にはイチロー」みたいな。
これって野球少年そのものだ。
男なら誰でも子供のころ同じような経験があるんじゃないかな。
「打った~逆転サヨナラ満塁ホームラーン」
独り言を言いながら、
日暮れも忘れバットを振った日が。
それにしても不振にあえいだ大会だった。
試合後のインタビューで、
「痛覚に感じられない痛みを感じた」と表現した。
天才も人間だったと誰もが感じた。
その一方、
「本当は無の境地でいたかったけど、ここで打ったらオレ持ってるな」と思ったという。
「神が降りてきました」とも。
無心にはなれなかったかもしれないが、
土壇場でも無邪気であれた。
それがイチローのイチローたる所以だ。
精神的には依然天才であることは間違いない。
ただ、
彼が本当に蘇生したのかどうか。
それはメジャーが開幕してみないとわからない。
35歳。
天才にも年齢の壁はいずれやってくる。
4年後のWBCでも彼の雄姿が見られる保証はない。
いずれにせよ、
ぼくらは一人の天才バッターの一挙一動を見れた。
幸運なことだと思う。
●いやぁ疲れました。。。
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