2009年5月17日日曜日

良識

神戸の高校生が、
新型インフルに感染した。
初の国内感染である。



母「ということは、豚肉食べたんやろか」

ぼく「………………………………………」



こんな母でも、
裁判員になる資格はある。
恐ろしいことだ。

裁判員制度を推進する側は、
二言目には、
「先進諸国の多くが導入」
っていう。

こういう言われ方をすると、
ついぼくたちは、
「そうか、日本って遅れてるんだな」
なんて思いがちだけど、
一体今の制度の何が問題なんだろう。

市民感覚と判決のズレ?

そんなのは、
刑法や刑事訴訟法を改正すればすむことだ。
そのためにはぼくたちは立法府の人、
つまり国会議員を選んでるんじゃないか。

大体、
重大犯罪の裁判だけに関わらせて、
司法が身近になるのだろうか。
切断遺体の写真や、
血塗られた包丁を見せられて、
トラウマにならぬ人がいるだろうか。



この人は死刑に値するかどうか。

そんな事を、
うちの母に判断させるなよ。

母は良識ある人間だ。
でも殺人や強盗事件の被告の有罪無罪、
そしてその量刑まで判断するのは、
はっきりと無理だ。

国がやるべきことを社会に押しつけ、
社会で解決すべきことに国が口を出す。

双方が弱っているとしか思えない。



新型インフル以上に深刻だと思う。

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