2009年5月8日金曜日

生還

脳卒中から復活した脳科学者のドキュメントを見る。
以前見逃したやつの再放送だ。

意識と脳の関係を知るうえで、
またとない症例だ。
本はベストセラーだそうだ。

一命を取り止め、
意識が戻った時、
自分の体が溶けて世界と混じり合ったように感じたといい、
その一体感を「涅槃」と表現していたのに驚いた。
とても幸せな感覚だったという。

まず臨死体験と似ていると思った。
あるいはLSD体験者の話。

死の瞬間、
脳にある種の作用が起きて、
幸福感に包まれるのだとしたら、
それは素敵なことだ。

科学的な見地からは、
彼女は脳の左側に卒中が起きたので、
左脳が司る、
理性や時間感覚が失われたと推定されている。

相対的に脳の右側の感覚、
つまり芸術的部分が鋭敏になって、
それはリハビリ後の今でも続いているそうだ。
外を散歩していて風が体に当たると、
風の源とつながったような感じがすると言っていた。
脳は不思議なことだらけだ。

とはいうものの、
趣味のステンドグラスは、
そんなに芸術的には見えなかったのはご愛敬か。

それよりも脳卒中患者にとって、
彼女の存在が生きる励みになっているそうで、
それはとても貴重な事だ。

ぼくもある意味、
奈落から生還したような人生だから、
別に大したことができなくても、
今こうして生きている事自体が、
他人に励みになるような、
そんな存在にならねばと感じた。

きっとぼくの使命だ。

●小型連休が明け、休みボケからの復活には少々時間がかかりそうだ●天気予報外れまくってませんか?いつになったらお出かけ日和になるのだろう。今日も裏切られた。

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