「グラン・トリノ」を観る前に、
予習のつもりでイーストウッド監督の、
「ミリオンダラー・ベイビー」を借りた。
ありていに言えば、
女子ボクサーの悲劇。
でも、
観終わってぼくは素直にその「悲劇」を受け止められた。
登場人物の行動に対して、
「この人がそう決めたのだから、他人がとやかく言えないな」みたいな感じ。
感情移入というのとは少し違う。
ノンフィクションの感覚でもない。
フィクションでしかないはずなのに、
ぼくはこの映画に「実際の人生」が見えた。
こんな感覚は久し振り。
紛れもない名作だ。
ボクシングといえば、
作家で横審委員でもある内館牧子氏が先日、
「お騒がせ」亀田兄弟に対して、
「『勝ちゃいいんだろ』という朝青龍に比べて、少なくともボクシングをリスペクトしている」
という風に擁護しているのをスポーツ新聞で読んだ。
朝青龍とは和解したんじゃなかったっけ?
大体、
「亀」は本当にリスペクトしてるのか。
辰吉は間違いないけど。
しかも、
なんで「尊敬」じゃなく「リスペクト」なのか。
さて、
「ミリオン」の冒頭、
「ボクシングは尊厳のスポーツ。人の尊厳を奪い、自分のものにする」
という言葉があった。
観終わって、
なるほどと思った。
●街はいつもより静かなのに、ジャンカラは大盛況。「1時間10分待ちです」だって!
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