2009年5月27日水曜日

黒板

増四度音程は最強の不協和音だという。
キーがCなら、
FとBの関係だ。
西洋では「悪魔の音程」と呼ばれているらしい。

「音程」ではないけど、
ぼくにとって「悪魔の音」は、
黒板を爪でひっかいた時に出るアレだ。
今でも想像しただけで、
「イー」ってなる。

掃除当番の時、
黒板を綺麗にするのが好きだった。
それも、
徹底的に。

まずは黒板消し同士を、
親の敵のように何百回となく叩いて、
白い粉がほとんど出なくなるまでにする。

それから黒板。
まず雑巾できれいに拭いて、
それでも乾いたら白い筋が浮き出てきてしまうので、
先の黒板消しで仕上げる。

チョークを置く溝も徹底的に拭く。
そんなにまでしても、
誰もほめてはくれなかったけど、
きれいになった黒板を見ると、
何がしかの達成感があった。

あーそれにしても、
何であの爪の音を思い出したのか。
絶対音感のある人は、
あの音も「Fシャープ」とかって当てちゃうんだろか。

しばらくゾクゾクしそうだ。


●今でも学校は黒板なのだろうか●映画「ディパーテッド」。何でこれがアカデミー作品賞なのか、さっぱりわからなかった●じゃず家セッション。2曲歌った。ひどく落ち込むということはなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...