2009年5月31日日曜日

果報

元町から三宮まで、
久しぶりに歩いた。

新型インフルの呪縛から解き放たれたかのように、
週末のセンター街は人で溢れていた。

マスクをしている人は、
たぶん旅行者だろう。



途中、
ジュンク堂に寄った。
棚に「1Q84」がずらりと並んでいる。
村上春樹5年ぶりの新作長編だ。

反射的に一冊手に取りレジへ向かった。



店員が何か言っている。

ぼくはイヤホンをはずした。




「2ですけどよろしいですか」



「!」



2冊組だったのか。



で1は?



「品切れです」



「!」



「卵と壁」効果か、
27日の発売開始以来すでに、
全国で68万部が売れたという。
「ハリポタ」並みの社会現象だ。


次回入荷は10日も先。
新潮社の予想も遥かに超えていたのだろう。



まったく。



「逃した魚は大きい」。
「ない」となると余計に欲しくなる。

でもさっぱり諦めた。

時がたてばまた店頭に並ぶのだ。

そして時は、
瞬く間に過ぎていく。

読むべき本は、
いくらでもある。


●しばらくぶりに恩人に会えた。待てば海路の日和あり。例年になく鬱陶しかった5月も、これですべて帳消しだ●ちなみに「1Q84」はまだ続くらしい。だから上下巻じゃないのか。何も知らんな、ぼくは。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...