2009年6月8日月曜日

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「ひらめき」と「直感」は異なる。



「ひらめき」は後から論理的説明がつく、
少なくとも、
意味のようなものが付与できるのに対して、
「直感」は、
それができない。



でも意外なほど、
「直感」は正しいことが多い。

それは「直感」とは、
意識以前に、
脳を含めた体そのものが発したシグナルだからだ。
意識はその理由は分からないまま、
「なんとなく」なままそうしてしまう。

「ひらめき」が後付け理論と言うならば、
「直感」は先付け本能とでもいうべきか。



以上は「単純な脳、複雑な『私』」(池谷祐二著、朝日出版社)の、
非常に面白いエピソードの一つに過ぎないが、
ここから得られる教訓は、
「下手な考え休むに似たり」か?

入力を誤ると、
出力も誤るとも言える。
良くも悪くも人間は、
経験の閾を超えられない。



この本と「1Q84」、
そして先日紹介した「日本の難点」は、
いずれもぼくが気にかけている著者の最新刊だ。

今、
猛烈な勢いで「1Q84」と「単純な…」を、
平行して読んでいる。

2冊が互いに響き合うように感じられる。

直感だけど。


●女の直感は鋭いのは、実は生物的に備わった観察眼の賜物なのだとか●たまたまこの3冊が今日の朝日新聞の書評欄に取り上げられていて「おっ」と思った●このブログも丸1年を迎え、タイトルを変更しました。ピーターのヒット曲です。でも、ピッタリでしょ(笑)。これからも、よろしくお願いします。

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