久し振りに近所のドトールへ行き、
「1Q84」を読んでいたら、
「慢性的な無力感はひとを蝕み損ないます」
というセリフに当たった。
「蝕む」っていう表現が、
とても「言えてる」と思った。
例えば、
「孤独」のもたらす苦痛は、
何か力学的な感じがして、
耐えることができそうだが、
「無力感」の害悪は、
バイ菌のごとく心を侵食し、
いつの間にか骨抜きにされるイメージがある。
「耐える」から「慣れる」へ。
確かにこの世の中、
耐えてばかりでは生き辛すぎる。
何事にも慣れることは、
長生きの秘訣かもしれない。
そして幸いにも人間は、
大抵のことには慣れることができる。
しかし、
実は無力感に心が蝕まれているのに、
慣れたと思い込んでいるだけかもしれない。
それぐらいなら、
「オレは耐えている」と感じられる方が、
マシだろう。
「耐える」は意志だが、
「慣れる」は一種の麻痺だ。
「仕方ない」と口で言いつつも、
諦めることに慣れたくはない。
●色々考えていたら、結局ドトールには3時間もいた●間もなくこのブログも1年になる。タイトル変更を検討中。
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