宇宙から見た地球に、
国境線はなかったと言ったのは誰だったか?
地球に限らず、
森羅万象、
本来線引きされているものなどない。
人間が便宜上線を引くだけだ。
あちらとこちら。
ONとOFF。
勝者と敗者。
昨日と今日。
有罪と無罪。
だけど実際のところ、
ぼくらの周りには、
線引きできないものの方が圧倒的に多い。
幸せか不幸せか。
暑いか寒いか。
高いか安いか。
空腹か満腹か。
好きか嫌いか。
YESかNOか。
すべて人の心のありようである。
真相は誰にもわからない。
100人いれば100の真相がある。
それは、
人の心に線引きが出来ないからにほかならない。
にもかかわらず、
人は人の行為でもって、
心に線を引かねばならぬ場面があり、
それを、
「判断」や
「けじめ」や
「審判」と呼ぶ。
その時、
大なり小なり心は引き裂かれる。
それが自分の心ならいざ知らず、
他人の心を、
他人の行為でもって引き裂く痛みは、
一体だれが感じるのか。
引き裂いた心を、
一体だれが癒せるのか。
●「1Q84」の1巻を中古で、2を紀伊国屋で買った。なんてこらえ性のない男かと思う。
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