2009年6月20日土曜日

洗脳

オウム真理教に限らず、
新興宗教やカルト教団の話になると、
きまって「洗脳」という言葉が出てくる。
「世間の常識」とはかけ離れた論理でも、
いったん「洗脳」されてしまえば、
その人にとってはそれが「真」となる。

オウムの場合、
それは殺人の肯定にまで及んでしまった。

「洗脳」は確かに怖い。
しかしながら、
ぼくたちだって「世間の常識」に洗脳されている、
という言い方だってできる。
突き詰めれば、
この世の中に「洗脳」されていない人間などいない。
ぼくの99%は「受け売り」だ。



ぼくたちはまた、
生まれる時代を選べない。

どんなに嘆いてみても、
麻生太郎が日本の総理大臣であり、
「北」の将軍様が核の脅威をちらつかせ、
イランの風采の上がらない大統領が、
なぜか再選されてしまう、
そんな世界で一生をすごさなければならない。



民主主義や資本主義とて絶対的なシステムではない。
「今のところ」の留保がついた、
暫定策に過ぎない。

ぼくたちが心すべき事は、
自分が何かに「洗脳」されているということを、
常に自覚することであり、
どんなドグマや哲学や倫理観も、
絶対的なものではないということに謙虚であるべきだ。

もちろん、
こうして書いている自説についても。



この時代にありつつ、
時代の洗脳から必死で逃れ、
叡智を絞って「道」を探すこと。

それしかないのだと思う。


●去年以上の空梅雨ではないか。日光をさんさんと浴びるアジサイも綺麗だが、ちょっとお疲れ気味に見える●目がかゆいので眼科に行ったら「結膜炎です」と言われ、目薬2本もらった。

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