「1Q84」の冒頭、
主人公の「青豆」が、
首都高速から「降りる」場面がある。
その時、
青豆はタクシーに乗っていて、
ひどい渋滞に巻き込まれている。
約束の時間に間に合わせるため、
彼女はタクシーを放棄し、
首都高速を「降りる」のである。
その時、
タクシー運転手が彼女にこう言い渡す。
見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです。
西宮北口のドトールで、
シンフォニエッタを聞きながら「ロスジェネはこう生きてきた」を読んでいたら、
ふと、
この場面が頭に浮かんだ。
「高速道路を降りる」という行為が、
自分や「ロスジェネ」の著者とかぶったのだ。
世の中の99%の人は高速道路を走る。
途中、
分岐点があったとしても、
その先もまた高速道路であることに変わりはない。
でも、
そこから去らないと、
見えない景色もある。
望もうが、
望むまいが。
でも、
その景色のことは、
高速道路の上にいる人には、
伝わらない。
かといって、
再び高速道路に乗ることはできない。
その気もない。
●1Q84でこの一言がどういう意味を持つのかとは別に、そういうことを思った●ターミネーター4を見た。どうしてだかよく分からないけど●何度かライブを見に行ったことのある、たなかりかさんが、メジャーデビューするそうだ。たまたま知って嬉しくなり、ネットでCDを予約した。
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