2009年6月30日火曜日

爆弾

「私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか」


東国原・宮崎県知事の23日の発言、
強力な爆弾だったなと、
今更ながら思う。

言葉を額面通り受け取れば、

「何をバカな」

「シャレでやんわり辞退した」

ともとれるのだが、
週末に出たビートたけしの番組で、
彼の「本気」さがわかった。

地方分権を強化することが、
この国にとって是か非かはともかく、
現場の知事としては、
国にがんじがらめになっている状況が、
歯がゆいのだろう。

代議士として百戦錬磨の古賀誠氏を相手に、
正面切ってこれだけ言えるのは大したものだ。



しかし、
知事発言が爆弾たる所以は、
「飼い犬が手を噛んだ」的なものだからではなく、
もっと他の部分にあるだろう。

自民党にすれば、
知事の条件を蹴った挙げ句、
民主党から出馬される事態だけは、
何としても避けたい。

さりとて、
丸飲みすれば、
今度は党が内部崩壊しかねない。



「YES」「NO」
どちらを選択しても爆発する、
実にやっかいな代物だったことに、
気づいた時には遅かった。

あの橋本知事でさえ、
反応が一瞬遅れたほどだ。

自民党は何とか不発のまま「処理」したいわけで、
「落とし所」を考えているだろうが、
知事が頑として主張を譲らなければ、
平行線のまま。

それでも時がくれば爆発する。



「直訴する農民」的風貌の知事は、
実はひそかに強力爆弾を作っていて、
油断して近づいてきた古賀氏の口から、
グイッと腹の中に突っ込んだ格好だ。



「そのまんま」に出来ぬ、
「お覚悟」爆弾。

いや、
これは怖い。

●「キングス&クイーン」(アルノー・デプレシャン監督)をDVDで。ちょうどぼくぐらいの年齢で見るのがよいとは思うが、他人に勧めはしない●タミフルが効かないインフルエンザがデンマークで発生」と、asahi.comに。

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