「私を次の自民党総裁候補として、衆院選を戦うお覚悟があるのか」
東国原・宮崎県知事の23日の発言、
強力な爆弾だったなと、
今更ながら思う。
言葉を額面通り受け取れば、
「何をバカな」
「シャレでやんわり辞退した」
ともとれるのだが、
週末に出たビートたけしの番組で、
彼の「本気」さがわかった。
地方分権を強化することが、
この国にとって是か非かはともかく、
現場の知事としては、
国にがんじがらめになっている状況が、
歯がゆいのだろう。
代議士として百戦錬磨の古賀誠氏を相手に、
正面切ってこれだけ言えるのは大したものだ。
しかし、
知事発言が爆弾たる所以は、
「飼い犬が手を噛んだ」的なものだからではなく、
もっと他の部分にあるだろう。
自民党にすれば、
知事の条件を蹴った挙げ句、
民主党から出馬される事態だけは、
何としても避けたい。
さりとて、
丸飲みすれば、
今度は党が内部崩壊しかねない。
「YES」「NO」
どちらを選択しても爆発する、
実にやっかいな代物だったことに、
気づいた時には遅かった。
あの橋本知事でさえ、
反応が一瞬遅れたほどだ。
自民党は何とか不発のまま「処理」したいわけで、
「落とし所」を考えているだろうが、
知事が頑として主張を譲らなければ、
平行線のまま。
それでも時がくれば爆発する。
「直訴する農民」的風貌の知事は、
実はひそかに強力爆弾を作っていて、
油断して近づいてきた古賀氏の口から、
グイッと腹の中に突っ込んだ格好だ。
「そのまんま」に出来ぬ、
「お覚悟」爆弾。
いや、
これは怖い。
●「キングス&クイーン」(アルノー・デプレシャン監督)をDVDで。ちょうどぼくぐらいの年齢で見るのがよいとは思うが、他人に勧めはしない●タミフルが効かないインフルエンザがデンマークで発生」と、asahi.comに。
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