「地球の歩き方」といえば、
ぼくが大学生のころは貧乏旅行者のバイブルだった。
ネットなどない時代に、
同じような貧乏旅行者の口コミが満載されていて、
この本がなければ、
ぼくは北米一周の旅などしなかっただろう。
その「地球の歩き方」も読者層が高齢化し、
それにつれて随分高級なホテルなども紹介しているという。
ネット時代の旅のあり方について、
かの「ハイパーメディアクリエイター」高城剛氏が書いた、
「サバイバル時代の海外旅行術」という本(光文社新書)が、
なかなか面白い。
広告主に迎合した日本の旅行ガイド本がいかに「ダメか」を示し、
ネットや最新機器を使った、
旅のノウハウを具体的に紹介している。
各国情勢についてCIAのサイトが最も充実しているとか、
「分子料理」なるものが世界中のトレンドだとか、
知らないことが次々に出てきて、
まるで別世界の話を聞いているようだ。
相変わらず何をしているのか、
よくわからない高城氏。
「皆既日食は是非見るべき」など、
いささか我田引水の観もあるけど、
情報は新鮮で実用的だけに、
説得力は十二分といえる。
それにしても、
世界中で携帯電話が使え、
ネットができる時代になって、
地球は狭くなったのだなぁと思う。
国境や人種など気にせず、
軽やかなフットワークで世界を縦横無尽に旅する高城氏に、
少し嫉妬してしまった。
沢尻エリカと結婚したからではない。
念のため。
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