2009年9月14日月曜日

旅行

「地球の歩き方」といえば、
ぼくが大学生のころは貧乏旅行者のバイブルだった。
ネットなどない時代に、
同じような貧乏旅行者の口コミが満載されていて、
この本がなければ、
ぼくは北米一周の旅などしなかっただろう。

その「地球の歩き方」も読者層が高齢化し、
それにつれて随分高級なホテルなども紹介しているという。


ネット時代の旅のあり方について、
かの「ハイパーメディアクリエイター」高城剛氏が書いた、
「サバイバル時代の海外旅行術」という本(光文社新書)が、
なかなか面白い。

広告主に迎合した日本の旅行ガイド本がいかに「ダメか」を示し、
ネットや最新機器を使った、
旅のノウハウを具体的に紹介している。

各国情勢についてCIAのサイトが最も充実しているとか、
「分子料理」なるものが世界中のトレンドだとか、
知らないことが次々に出てきて、
まるで別世界の話を聞いているようだ。

相変わらず何をしているのか、
よくわからない高城氏。
「皆既日食は是非見るべき」など、
いささか我田引水の観もあるけど、
情報は新鮮で実用的だけに、
説得力は十二分といえる。


それにしても、
世界中で携帯電話が使え、
ネットができる時代になって、
地球は狭くなったのだなぁと思う。

国境や人種など気にせず、
軽やかなフットワークで世界を縦横無尽に旅する高城氏に、
少し嫉妬してしまった。

沢尻エリカと結婚したからではない。

念のため。

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