2009年9月30日水曜日

確率

「ロシアンルーレット」という言葉が一般的になったのは、
映画「ディア・ハンター」からだったが、
その語源は実はよく分からないそうだ。

弾を1発だけ込めた回転式拳銃を、
こめかみに当てて順番に引き金を引く「死のゲーム」。
映画では二人が交互に引き金を引いていたから、
死ぬ確率は二分の一ということになる。


がんは今や、わが国の最大の健康上の課題である。現在、男性の2人に1人が、女性の3人に1人ががんになり、毎年30万人を超す人が亡くなっている。


先日新聞を読んでいたら、
こんな記事に出食わし、
頭をガーンと殴られる思いがした。
がんが日本人の死亡率の1位だということは知っていたけど、
せいぜい日本人全体で3人に1人ぐらいかと思っていた。

どんな統計に基づくものかわからないけど、
国立がんセンター名誉総長の寄稿だから、
まぁ嘘ではあるまい。


しかも男性といっても、
喫煙者であれば当然確率はさらに上がるはずで、
ということはロシアンルーレット以上。

つまり、
がんにならない方が難しいということになる。

今から禁煙しても、
よくて五分五分か。


とはいっても、
がん患者がこれほど増えているのは、
ある意味高齢化の賜物であって、
きっとぼくはがんに「なれる」ほど高齢まで生きれないだろう。

がんになるにも資格が必要なのだ。

もし何かの間違いが起きて、
がんになるほど高齢まで生きられたら、
逆に運がよかったといえるかもしれないなどと、
不謹慎に思うのであった。


●記事の力点は、予防の重要性と早期発見すればかなりのがんは治るという点にあり、ぼくのようなひねくれた考え方はよくありません。念のため。

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