「チョコレート・ファイター」(ブッチャヤー・ビンゲーオ監督)
が予想通り面白かった。
自閉症児として生まれた娘が、
見よう見まねでムエタイの達人に成長するというストーリーは、
ほとんどお笑いの荒唐無稽さなのだが
異能のファイターを演じる主演のジージャーのアクションが痛快無比。
戦う場面設定も工夫されていて、
十二分に楽しめた。
最初、
画面に阿部寛が映るので、
注文を間違えたかと思ったら、
彼も出演していたのだった。
全然知らなかった。
ところで、
イチローが大リーグ9年連続200安打を達成した時、
ぼくは寝ていて、
またしてもテレビの歓声で目が覚めた。
寝ていても耳は起きているのだということを痛感する。
「走りながら打つ」と形容される独特のバッティングスタイルは、
イチローという天才のオリジナルであり、
その突出した異能さを見せつけられると、
未来永劫、
この記録を超える人は出てこないだろうと確信する。
その意味では「前人未到」というより、
空前絶後というべきだろう。
21世紀に入ってずっと、
この人はぼくたちを興奮させ続けてくれているのだ。
彼と同じ時代に生きていることが、
とても嬉しいじゃないか。
●「007/慰めの報酬」(マーク・フォースター監督)はポール・ハギス脚本ということで見たが、これは脚本の出来不出来というより、やっぱりアクション映画で、それなりに面白かった。
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