2009年9月15日火曜日

異能

「チョコレート・ファイター」(ブッチャヤー・ビンゲーオ監督)
が予想通り面白かった。

自閉症児として生まれた娘が、
見よう見まねでムエタイの達人に成長するというストーリーは、
ほとんどお笑いの荒唐無稽さなのだが
異能のファイターを演じる主演のジージャーのアクションが痛快無比。
戦う場面設定も工夫されていて、
十二分に楽しめた。

最初、
画面に阿部寛が映るので、
注文を間違えたかと思ったら、
彼も出演していたのだった。
全然知らなかった。


ところで、
イチローが大リーグ9年連続200安打を達成した時、
ぼくは寝ていて、
またしてもテレビの歓声で目が覚めた。
寝ていても耳は起きているのだということを痛感する。

「走りながら打つ」と形容される独特のバッティングスタイルは、
イチローという天才のオリジナルであり、
その突出した異能さを見せつけられると、
未来永劫、
この記録を超える人は出てこないだろうと確信する。

その意味では「前人未到」というより、
空前絶後というべきだろう。


21世紀に入ってずっと、
この人はぼくたちを興奮させ続けてくれているのだ。
彼と同じ時代に生きていることが、
とても嬉しいじゃないか。


●「007/慰めの報酬」(マーク・フォースター監督)はポール・ハギス脚本ということで見たが、これは脚本の出来不出来というより、やっぱりアクション映画で、それなりに面白かった。

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