2009年9月22日火曜日

敬老

男性で最長寿の世界記録は日本人だ。
徳之島の泉重千代さん。
120歳と185日。

1986年に亡くなって以来20年以上、
この人を抜く男性は表れていない。

中学生のぼくは徳之島を訪れ、
当時すでに日本最長寿だった重千代さんを訪ね、
握手してもらったことがある。
少ない自慢のひとつだ。


敬老の日ということで、
せめて外食をと70歳の母を誘った。
でも、
70歳の母は敬老されるべき対象だろうか?

日本だけで100歳以上が4万人いる時代だ。
70歳などまだ「若い」という時代かもしれない。

というわけで(どういうわけ?)、
駅前の馴染みの定食屋で済ますことにした。


その店でのこと。

ぼくらの前のテーブルに若いカップルが座った。

どうやら女の子が以前、
この店でバイトしていたらしい。
女性店主と親しげに会話している。

注文を終えた彼女は、
おもむろに煙草を吸い始めた。
男の子は吸わない。

しばらくして店主が料理を運んできた。

女の子が話し出す。

「私結婚するんですー」
「うわーおめでとー」

「妊娠もしてるんですー」
「重ね重ねおめでとー」

「でもこの人じゃないんです」
と目の前の男性を指さした。

なんかよく分からない展開。
ま、
とにかく目出度いことではある。


ぼくと向かい合わせに座る母は、
そんなやりとりは全く聞こえていない様子で、
天ざるを美味しそうに食べていた。

帰り際のレジ。

「お母さんお元気そうで」と店主。

「ええ、ぼくより元気ですよ」


頑張れ母。

重千代を抜くのはあなただ。

●「音楽寅さん」終了。桑田が趣向を凝らして歌いまくったこの番組。なんか寂しい●だからぼくは、久しぶりに「じゃず家」セッションに行くとしよう。

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