男性で最長寿の世界記録は日本人だ。
徳之島の泉重千代さん。
120歳と185日。
1986年に亡くなって以来20年以上、
この人を抜く男性は表れていない。
中学生のぼくは徳之島を訪れ、
当時すでに日本最長寿だった重千代さんを訪ね、
握手してもらったことがある。
少ない自慢のひとつだ。
敬老の日ということで、
せめて外食をと70歳の母を誘った。
でも、
70歳の母は敬老されるべき対象だろうか?
日本だけで100歳以上が4万人いる時代だ。
70歳などまだ「若い」という時代かもしれない。
というわけで(どういうわけ?)、
駅前の馴染みの定食屋で済ますことにした。
その店でのこと。
ぼくらの前のテーブルに若いカップルが座った。
どうやら女の子が以前、
この店でバイトしていたらしい。
女性店主と親しげに会話している。
注文を終えた彼女は、
おもむろに煙草を吸い始めた。
男の子は吸わない。
しばらくして店主が料理を運んできた。
女の子が話し出す。
「私結婚するんですー」
「うわーおめでとー」
「妊娠もしてるんですー」
「重ね重ねおめでとー」
「でもこの人じゃないんです」
と目の前の男性を指さした。
なんかよく分からない展開。
ま、
とにかく目出度いことではある。
ぼくと向かい合わせに座る母は、
そんなやりとりは全く聞こえていない様子で、
天ざるを美味しそうに食べていた。
帰り際のレジ。
「お母さんお元気そうで」と店主。
「ええ、ぼくより元気ですよ」
頑張れ母。
重千代を抜くのはあなただ。
●「音楽寅さん」終了。桑田が趣向を凝らして歌いまくったこの番組。なんか寂しい●だからぼくは、久しぶりに「じゃず家」セッションに行くとしよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿