「崖の上のポニョ」TV初登場だったけどパス。
その代わり、
「ジョゼと虎と魚たち」(犬童一心監督)をDVDで。
2003年の邦画を、
どうして今頃観たのかというと、
先日ラジオのDJが好きな映画で挙げていて、
題名が印象的だったから。
足に障害のある女の子と大学生の恋物語。
それ以上は、
「観てください」としかいいようがない。
ぼくはかなり動揺したんですよ。
ラスト近く。
ラブホテルで、
妻夫木聡演じる大学生の彼に、
池脇千鶴演じる女の子が言う台詞。
なぁ 目閉じて
何が見える?
そこが昔 うちがおった場所や
深い深い海の底
うちはそこから泳いできたんや
そこには光も音もなくて
風も吹かへんし 雨も降らへんで
シーンと静かやねん
別に寂しくはない
始めから何もないねんもん
ただ ゆっくり ゆっくり 時間が過ぎて行くだけや
うちはもう二度とあの場所へは戻られへんねやろ
いつか あんたがおらんようになったら
迷子の貝殻みたいに 独りぼっちで海の底を
コロコロコロコロ 転がり続けることになるんやろ
でも まあ それも良しや
いやぁ参ったなぁ。
この映画に動揺する人は、
きっとそういう人なのだろう。
そういえば前に、
深海まで素潜りする人をTVで見た。
100メートルも潜ると、
確かに太陽の光も届かず、
音もなく、
そこをダイバーがほとんど死人のように、
体をだらりとさせたまま、
スーッと沈んでいく。
その時ダイバーは、
自分の体の感覚がほとんどなくなり、
海の中に自分が溶けてしまったような、
そんな感じになるのだと話していた。
これはほとんど、
死ぬ時の感覚なのではないかと、
その時思った。
死ぬといえば、
Nスペの「無縁社会」というのも見た。
孤独死してさらに、
誰も引き取り手のない遺骨。
そういう死人が年間3万人ほどいるそうだ。
●ポニョはいずれ録画を見よう。それにしてもこの偶然●ペンギンさんにようやくブツを手渡せてほっとした。
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