2010年2月12日金曜日

泡沫

仕事にせよ趣味にせよ、
思い通りにことが運ぶことは少ない。

いやほとんどゼロといってもよい。

でも何年かに1度、
思わず誰からも干渉されず、
拍子抜けするほど、
計画通りに事が運ぶことがある。

自分でも「嘘っ」と言いたくなるような。


そういう時はもちろん嬉しい。

でもきっとそれは、
数え切れぬほどの不本意や失敗があればこそなのだろう。


躓(つまづ)く石も縁の端

そんな言葉があるとは知らなかった。

日常のささいな失敗はもとより、
もう二度と立ち直れないと思うほどの挫折であっても、
それがあったから今がある。

もし今の自分を愛せるならば、
過去躓いたすべての石も、
愛することは無理だとしても、
せめて感謝することはできよう。


高校生の文化祭で、
さだまさしの「まほろば」を歌ったことがある。

川の流れはよどむことなく

うたかたの時押し流していく

昨日は昨日

明日は明日

再び戻る今日はない


そんな歌詞があって、
当時も何となく「そうだよなぁ」と思っていたが、
この中年になって改めて感じ入る。


歌詞はこう続く。


例えば此処で死ねると

叫んだ君の言葉は

必ず嘘ではない

けれど必ず本当でもない



いやぁ深い。


●泡沫は「うたかた」と読みます。ぼくも知らなかった●この「まほろば」を歌ったテープ、今もあるんだよなぁ●さあ、人間が「限界の先へ」挑む五輪が始まる。TV中継のメーンは、超夜型のぼくにはピッタリの時間帯で、怖いぐらいだ(笑)。

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