2010年2月7日日曜日

唐突

長年、
もう10年ほど会っていない人が、
夢に出てきた。

その人とは音信不通でもあり、
どんな暮らしをしているのかも全く分からない。

これまで一度も夢に出てきたことはなかった。

夢に見る予定はなく、
別に予約もせず、
何の予兆もなかった。

たまたま目覚め際に見た夢だったから、
おぼえているだけなのかもしれないけど。


ぼくの頭の中で、
何と何がどう反応して、
そういう夢になったのだろう。

堆積する記憶の、
下の下にあったものに、
突然火がついたのだろうか。

あるいはぼくの頭の中でその人は、
ぼくと同じ時を刻みながら、
生活し、
泣き笑い、
生きていたのだろうか。


夢の中とはいえ、
幸せそうに笑っていてくれて安心した。

最後に会ったあの日、
交わした約束、
守ってくれていた。

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