2010年4月7日水曜日

集積

月曜日に難波Hatchで、
ジェイミー・カラムのライブがあり、
ぼくはチケットを買っていたけど仕事で行けず、
知人にプレゼントしたら、
今日、
「素晴らしかった」とメールが届いた。

喜んでもらえて何よりなんだけど、
やっぱり少し悔しい。


何より彼が歌ったはずの「ブラン・トリノ」を聞きたかった。


同名映画の主題歌だ。


だから今日は、
ウォークマンで、
それを繰り返し繰り返し聞いている。


ネットで親切な人が、
歌詞を訳してくれていた。


穏やかに言うならば、
お前の今までの人生は、
単にお前が分かることか、お前がしてきたこと、だけ。
そうでなければ、永遠に強くいられるだろう。
お前は自身の身体にふさわしい男なのか。
どうなんだろうな。

今、穏やかで優しいそよ風が、吹く。
俺の愛車グラン・トリノの中にそっと吹き抜ける。
昔の歌をもう1つ、口笛にのせ歌う。

エンジンはブルルルと唸り、
苦い夢がよみがえる。
俺の心は愛車グラン・トリノのことだけで、
一晩中、寂しいリズムで鼓動する。

全ての星を、もう一度並べ替えてやろうか、
俺の頭上で、警告のサインを発し進む星たちを。
そんなことせずに、1人で酒を飲むことにするか。
俺はもう十分わかってるんだ、
戦いでできた傷と、擦りきれるほど使ったベッドのことは。

この街並と道は、昔のまま。
俺が知ってるものたちで、輝いている。
そして、木立を突き抜けて、
きらきらと輝いているよ。

お前の人生は、お前が残してきたちっぽけなことを集めただけのもの。

勇敢さをもち、ここに留まっていられたらいいのだが。
俺には必要なんだ、
震える俺の肌を抱き寄せてくれる人が。
きらきらと輝いているよ。

お前の人生は、お前が残してきたちっぽけなことを集めただけのもの。



映画のラストシーンで、
若者が運転するグラン・トリノが、
木立が並ぶ海沿いの道を走っていく、
そのバックでこの曲が流れる。

あぁ、
名曲だと改めて思った。


●でも、あす(正確には今日)はジェフ・ベックに行くもんね(笑)

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