
最寄りのJR甲子園口駅から西に行ったところに、
線路の南北を結ぶちっちゃなトンネルがある。
地元に育ったぼくには、
慣れ親しんだ風景なんだけど、
いつのまにかテレビなんかで取り上げられて、
「不思議スポット」になってしまった。
この写真は、
他人のブログから拝借したもので、
「自分で撮れよ」ってことなんだけど、
ちょうど今思いついたのであしからず。
で、
そのブログにはトンネルの中の様子もちゃんと紹介されていた。

どっちの写真も、
実際にかなり近い感じで撮られている。
ここ、
「庄川隧道」という名前がついているように、
元々は用水路だったとか。
高さ1.2メートルしかなく、
かなり窮屈なんだけど、
ここが通れないとなると、
随分迂回しなければ南北に行き来できず、
地元住民には何ともありがたい通路なのだ。
で本題は、
映画「トンネル」(ローランド・ズゾ・リヒター監督)。
ドイツが東西に分断されて、
壁が築かれ始めた直後、
西に逃れ損ねた人を救出するため、
多くのトンネルが西側から掘られたという、
歴史的事実を映画化したものだ。
何でこの映画を借りたのか、
思い出せないぐらい長い日にちをかけて、
少しずつ見たのだが、
「実話」というだけで、
身につまされるものがある。
西側にいる彼女に会いたくて、
決死の覚悟で壁を乗り越えようとする若者。
鉄条網を乗り越え、
何とか壁にたどり着くものの、
背後から撃たれてしまい、
息絶え絶えになる彼。
もう壁を超える力はない。
ちょうど壁の反対側で彼を待つ彼女。

映像はその二人を、
壁の上から撮影する。
たった50年前の悲劇だ。
●天満「じゃず家」セッションに久し振り。ぼくが目指していることに、間違いなく近づいていると思った。もちろん全然十分ではないけど。
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