2010年4月1日木曜日

回路

いやはや、
PCと格闘しだすと、
あっという間に時間がたって、
気が付けば朝。


以前一度やった操作でも、
すっかり忘れていることもあって、
本当にその忘れっぷりは、
古畑任三郎の結末を忘れてしまっているのと、
少し似ている感じがする。


ぼくの思考回路は、
数十年かけて構築されたもので、
どんな未知のインプットがあっても、
何とか従来の回路で処理する。

しかし、
そうではない未知の回路を要求するもの、
例えばPCの操作であり、
あるいは優れた推理小説であり、
さらに言えば芸術、
それも真の芸術作品については、
本当に繰り返し繰り返し、
頭の中に新たな回路が築かれるまで、
辛抱強く思考錯誤するしかない。


これって結構重要なんじゃないかな。


世界は本当はぼくに対して、
全てを見せてくれているのに、
ぼくの頭が勝手にプロテクトしてしまって、
見えるはずのもの、
感じられるはずのものを、
見事にスルーしているのかもしれない。


繰り返すこと。


ただ、
それは従来の方法では駄目なわけで、
新たな感覚を獲得する難しさはそこにある。

それは、
教えてもらうものではなく、
自らつかみ取るものだ。

だれも歩いたことのない道を、
選ぶ人には自信なんて絶対にないだろう。

あるのは直感と、
それを貫く信念だけだ。

未踏の道を行く者の凄さは、
そこにある。


だから、
1度でも歩かれた道と、
未踏の道では、
歩く難しさは、
何億倍も違うのだ。

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