マスターズはフィル・ミケルソンの3度目Vという、
誠に劇的な幕切れ。
18番ホールをバーディーでフィニッシュし、
奥さんや娘さんと抱き合うシーンには、
思わずジーンときた。
6時に起きて見たかいがあったというものだ。
もしタイガーが優勝していたら、、、
それも劇的ではあっただろうが、
奥さんとの抱擁シーンは、
まず見られなかっただろう。
ミケルソンの優勝には、
もうひとつ別の意味がある。
彼はプロゴルファーには珍しい、
左利き(レフティー)なのだ。
左利きの人には、
右利きの人では気付かぬ苦労があると聞く。
身近なところで、
急須、
電車の自動改札、
片刃の包丁、
書道、、、
もちろん、
左利きであることが有利であることもあるとは思うけど、
注意して欲しいのは、
この社会の「基本仕様」が右利き向けという点だ。
ぼくが社会人になったころ、
「女性の社会参画」なんていうことが声高に言われるようになって、
その時ぼくは、
何が一番の障害なのかと考えて、
「社会は男性用に作られているからだ」
と思い至った。
当時の女性が社会で男性に伍するためには、
ある意味「男性化」するしかなかった。
それは、
左利きを右利きに矯正するようなものだ。
そのころから20年ほどが経過して、
少しは改善されたのだろうか、、、
閑話休題。
という意味において、
右利き用に作られたコースで左利きのミケルソンが優勝、
それも3度も、
ということはかなり凄いことなのだ。
ところで、
彼の奥さんと、
奥さんのお母さんがガンなのだという。
帽子にピンクリボンの刺繍をして、
世界中に勇気を与えたミケルソン。
家族愛の勝利。
●ということで。眠い、、、
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