2010年4月13日火曜日

勝利

マスターズはフィル・ミケルソンの3度目Vという、
誠に劇的な幕切れ。

18番ホールをバーディーでフィニッシュし、
奥さんや娘さんと抱き合うシーンには、
思わずジーンときた。

6時に起きて見たかいがあったというものだ。


もしタイガーが優勝していたら、、、

それも劇的ではあっただろうが、
奥さんとの抱擁シーンは、
まず見られなかっただろう。


ミケルソンの優勝には、
もうひとつ別の意味がある。

彼はプロゴルファーには珍しい、
左利き(レフティー)なのだ。


左利きの人には、
右利きの人では気付かぬ苦労があると聞く。

身近なところで、
急須、
電車の自動改札、
片刃の包丁、
書道、、、

もちろん、
左利きであることが有利であることもあるとは思うけど、
注意して欲しいのは、
この社会の「基本仕様」が右利き向けという点だ。


ぼくが社会人になったころ、
「女性の社会参画」なんていうことが声高に言われるようになって、
その時ぼくは、
何が一番の障害なのかと考えて、

「社会は男性用に作られているからだ」

と思い至った。


当時の女性が社会で男性に伍するためには、
ある意味「男性化」するしかなかった。

それは、
左利きを右利きに矯正するようなものだ。

そのころから20年ほどが経過して、
少しは改善されたのだろうか、、、


閑話休題。

という意味において、
右利き用に作られたコースで左利きのミケルソンが優勝、
それも3度も、
ということはかなり凄いことなのだ。

ところで、
彼の奥さんと、
奥さんのお母さんがガンなのだという。


帽子にピンクリボンの刺繍をして、
世界中に勇気を与えたミケルソン。













家族愛の勝利。


●ということで。眠い、、、

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