2010年6月26日土曜日

本気

日本と南アの時差は7時間。

遠いな。

でも実は、
日本国内にも「時差」はある。

それはテレビ中継だ。

意外にも、
デジタルよりもアナログの方が「早い」。

場合によっては、
5秒ほど違いがある。


昨夜のW杯日本対デンマーク戦は、
会社で観戦したのだが、
本田がフリーキックが決まった瞬間、
まず、
アナログを見ていた一群が「オーッ」と歓声を上げた。








そして一拍置いて、
デジタルの一群が「オーッ」。

これはまさしく社内時差。

大きな団地とかだと、
この時差で歓声がこだまのようだったとか。

最新機器の方が遅いところが面白い。

みんなで同じテレビを見ていないところも、
うちの会社らしい。

2010年ならではの現象だ。


試合内容はご承知の通り。

本田のコメントを借りれば、
「決まる時は決まるっていう感じ」。

一部マスコミから「突貫工事」とまで揶揄された、
今の岡田Jの布陣が、
ここまで見事に機能するとは、
たぶん当事者でさえ思っていなかっただろう。

岡田監督の手腕というよりも、
選手の危機感と、
背水の布陣が、
人智を超えた化学反応を起こしたとしか思えない。

あと重要なのは結果。

初戦のカメルーンを完封したことが、
相当な自信になったんではないか。

その自身は、
負けはしたけど、
強豪オランダに1失点しかしなかったことで、
確信へと変わったのだろう。

守備への手ごたえは、
そのまま攻撃の多彩さ、
そして正確さへと確実に連動している。

守備のリズムがいいと、
攻撃のリズムもよくなるもんだ。

今の岡田Jは、
甲子園に行ってから1戦ごとに強くなる、
高校野球のチームのような状態だ。


岡田監督がこんなことを言っている。

(日本は)なかなか世界トップレベルと本気の試合ができない中、実はこれくらいできる、でもこれ以上無理するとやられるということを選手たちが肌で感じてつかんだのが大きい

どれだけ外国と試合しても、
親善試合はあくまで親善。

でもW杯ではどこも本気。

ましてや3戦目のデンマークは、
混ざり物ゼロの本気だった。


海外開催のW杯で初の予選L突破。

日本サッカーは歴史の階段を一つ上った。

もう十分に世界は驚いた。

何より、
日本国民が驚いているのだから。

●個人的には30歳遠藤のFKにしびれ、この日が32歳の誕生日だったという中村俊輔の喜んだ顔にホッとした●姉んちでは一家そろって3時30分に起きたらしい。わが母上は「いつも通り」4時過ぎに起きて、家事をしながら後半を見たそうだ。そりゃ視聴率36%行くわな●背景も侍ブルーで。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...