人生とは何か。
自分とは何か。
その質問に答えはない。
それでも人は、
常に自分自身に問いかける。
あえて言えば、
人生とは、
答えがないと知りながら、
それでも繰り返す質問という行為そのものだ。
今日、
珍しく質問攻めにあった。
40男の人生観。
うまく答えられなかった。
あとになって、
読売新聞の編集手帳が目に留まった。
正の10を、10個集めると100になる。負の10同士を掛けても100になる。<答えは同じでも、正を積み重ねた100には陰翳がない>“負数の王”と呼ばれた歌人、故・塚本邦雄氏の言葉である。
悔いの種をまき散らしながら、人は生きていく。まれに正数を積み重ねたような、挫折を知らぬ人に接したときに薄っぺらな印象を受けるのは、陰翳が欠けているからだろう。悔恨あっての、負数あっての人生である。
このコラム、
時に恐ろしくツボにはまる。
まさにそういうことだ。
それにしても、
ぼくは質問されるより、
質問する方が得意なのだと、
改めて思う。
でもこの歳になると、
答えが知りたくないから、
胸にしまう質問もあるんだナ。
●W杯開幕。ブブゼラの音が、当分耳から離れそうにない。
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