2010年6月28日月曜日

反応

W杯を見ていると、
「一瞬の差」が勝敗を分けるのだとよく分かる。

コンマ1秒の差は、
日常生活においては「ない」に等しいけど、
スポーツの世界では、
きっと「あの世」と「この世」ぐらい違うんだなぁ。


例えば、
メッシがボールをドリブルすると、
敵の選手が、
赤子の手をひねるようにかわされるのは、
メッシが常に「一瞬」早いからだろう。

コンマ1秒どころではない、
100分の1秒とか、
1000分の1秒とか。

そんなわずかな時間でも、
他の選手より早ければ、
その時間、
相手は止まっているに等しい。

止まっている人の間をすり抜けていくのは、
簡単なことだろう。

メッシのプレーがやすやすと見えるのは、
そういうことではないか。

ゴール前では特に、
速さとか高さとか強さよりも、
「静」から「動」に切り替える反応こそが大切に思える。

動き出しっていうやつ。

日本の選手は、
まだまだそのあたりを磨く余地があるんじゃないかな。


そんなことを考えながら通勤していると、
つい「勝負」してしまいたくなる。

自分が信号待ちをしている時、
青になった瞬間に、
誰よりも早く歩き出そうとしてみるのだ。

すると気づくのだけど、
目で信号が青になったと認識してから、
足が前に出るまでの時間の、
何と長いことか。

普通は右足を出そうとすると、
その前に左足に力が入る。

その左足の動きをなくして、
いわゆる「ノーモーション」で右足を出そうとするのだけど、
これが結構難しい。

青になった瞬間に右足だけスッと。

できないんだなぁ。


生来、
反応が鈍いのに、
こんな時だけ反応を早くしようとしたって、
無理に決まってるんだけどね(笑)。

●イングランド対ドイツ。すごい誤審だった。あの主審、無事だといいけど、、、

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