2010年6月29日火曜日

平気

今だから話せるのだけど、
母の料理を美味しく食べることぐらいが、
僕にできる事と書いた翌日、
ぼくを腹痛が襲った。

本当に久しぶり。

胃のあたりがキュッとして、
食欲が見事に失せた。

大事には至らず、
正露丸を飲んだら1日で治ったのだが、
2日間ほどは消化の良いものだけを食べた。


思い返して見ると、
腹痛の前夜、
カプセル薬を飲む時に、
手近に水がなかったので、
何もなしにのみ込んだのがいけなかったようだ。


「信じられない」とお思いでしょうねぇ。

でも、
こどものころには信じられなかったような諸々の事が、
大人になるにつれ、
だんだん平気でできるようになるもんである。


その典型が煙草。

ぼくの煙草初体験といえるのは、
高校2年生の時。

親父のハイライトを一服吸っただけで目まいを起こし、
その場にうずくまったまましばらく動けなかった。

こんなもの二度と吸うかと心底思った。

それがピーク時には一日2箱、
今でも1箱は吸っている。

これはたとえが悪かったかな。


では。

苦手だった酢の物は今は平気。

目薬だって、
眼球に一滴が落ちるまで、
目をしっかり開けていられる。

ひどかった乗り物酔いも克服。

注射されるのも、
苦い薬を飲むのも、
今では全くOKである。

これなら少しは共感を呼びそうかな。

でも、
酸っぱい物を嫌うのは、
動物の本能としては正しいし、
眼球に異物が入るのも、
体に針を刺されるのも、
本来嫌がって当然のことだ。

つまり、
大人になるっていうのは、
少なからずそのようにして、
理性で本能を抑え込んでしまうということでもある。


だからといって、
水なしで薬を飲むことが、
理性的だと言っているわけではありません。

ちょっと無謀でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...