今だから話せるのだけど、
母の料理を美味しく食べることぐらいが、
僕にできる事と書いた翌日、
ぼくを腹痛が襲った。
本当に久しぶり。
胃のあたりがキュッとして、
食欲が見事に失せた。
大事には至らず、
正露丸を飲んだら1日で治ったのだが、
2日間ほどは消化の良いものだけを食べた。
思い返して見ると、
腹痛の前夜、
カプセル薬を飲む時に、
手近に水がなかったので、
何もなしにのみ込んだのがいけなかったようだ。
「信じられない」とお思いでしょうねぇ。
でも、
こどものころには信じられなかったような諸々の事が、
大人になるにつれ、
だんだん平気でできるようになるもんである。
その典型が煙草。
ぼくの煙草初体験といえるのは、
高校2年生の時。
親父のハイライトを一服吸っただけで目まいを起こし、
その場にうずくまったまましばらく動けなかった。
こんなもの二度と吸うかと心底思った。
それがピーク時には一日2箱、
今でも1箱は吸っている。
これはたとえが悪かったかな。
では。
苦手だった酢の物は今は平気。
目薬だって、
眼球に一滴が落ちるまで、
目をしっかり開けていられる。
ひどかった乗り物酔いも克服。
注射されるのも、
苦い薬を飲むのも、
今では全くOKである。
これなら少しは共感を呼びそうかな。
でも、
酸っぱい物を嫌うのは、
動物の本能としては正しいし、
眼球に異物が入るのも、
体に針を刺されるのも、
本来嫌がって当然のことだ。
つまり、
大人になるっていうのは、
少なからずそのようにして、
理性で本能を抑え込んでしまうということでもある。
だからといって、
水なしで薬を飲むことが、
理性的だと言っているわけではありません。
ちょっと無謀でした。
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