夜明け前、
母が目覚めるころ、
ぼくは眠りにつく。
わが家は不夜城だ。
とはいえ、
わが家の維持管理および治安は、
母が一手に引き受けている。
ぼくは自室以外のことは、
ほとんど何も知らない。
ただの無能な居候だ。
できることはただ、
ヒヨドリや野良猫との攻防についての話を、
聞いてあげるだけである。
母によると、
先日はおっきなヤモリを一匹「処分」したそうだ。
「可哀そうやけど、この家に来たんが間違いやねん」
72歳。
蚊一匹逃さぬ非情の掟である。
そうかと思うと、
同じ日に庭で、
ホタルを見つけたという。
きっと信じてもらえないだろうと、
携帯で撮影しようと家に入っている間に、
逃げられたそうだ。
ホタルねぇ。
確かに季節的には合っているけど、
こんな住宅街にいるのかねぇ。
半信半疑ながら、
「ふーん」と驚いておいた。
居候のマナーとして。
●W杯、韓国強いなぁ。羨ましいなぁ。
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