2010年6月21日月曜日

相談

デンマークとカメルーンの試合は、
本当に迫力があった。

狙い通り、
デンマークが2-1で勝って、
日本にとっては次戦、
文字通り「絶対に負けられない試合」となった。


それはさておき。


今朝の読売新聞の「人生案内」の相談は次のようなもの。

 30代の会社員男性。妻と子の3人暮らし。私は家電製品を思うように使いこなせない時、異常なほど腹を立ててしまいます。電子レンジの解凍時間設定や掃除機のゴミ袋交換などで思い通りにならないと怒りがめらめらこみ上げてきます。
 テレビとDVDプレーヤーをうまく接続できなかった時には、テレビをけ飛ばして部屋に閉じこもりました。あとは妻がやったようです。年賀状の郵便番号がずれて印刷された時にも、気づいたらプリンターを投げ飛ばしていました。
 昔の家電は難しい操作はほとんどなく、使って困ることはありませんでした。今は人間が機械に操られていると感じ、情けなくて涙が出てくることがあります。
 私が家電製品と格闘していると、妻子は恐れて近寄ってきません。このままでは家中の物を壊してしまいそうです。(神奈川・M男)


最初読んだ時、
思わず笑ってしまったのだけど、
よく考えてみると、
この文章は怪しい。

何が怪しいのかというと、
文章が上手すぎるのである。

この相談の内容は、
実に単純なものだ。

それをここまで具体的に、
しかもユーモラスに書けるあたりに、
相当な知性を感じる。

こんな文章が書ける人が、
テレビをけ飛ばしたり、
プリンターを投げ飛ばしたりは、
普通しない。

そう考えると、
この文章、
事実さえ疑わしい。

これは相談というよりは、
人間が機械に操られる世の中を、
皮肉っているだけではないのか。


昔の朝日新聞「明るい悩み相談室」を思い出す。

ならば、
回答も中島らもみたいに、
ユーモラスに返したいところだが、
慣れていないのか、
精神科医の野村総一郎氏は、
ちょっと真正面から答え過ぎ(引用はしないけど)。

そもそも読売の人生案内は、
嫁姑問題とか、
家庭内暴力とか、
いじめとか、
もっとリアルに徹してほしいね。


相談といえば、
イタリアに旅をする友人が、
お薦めの本をブログで募っている。


特に奇抜な出来事が起こるわけでもなく、
日常を書いてあるような、
丁寧で美しい日本語の本



それがリクエストだ。

別にぼくが相談されているわけではないのだけれど、
半日ほど考えてみた。

意外に難しいね。


保坂和志「季節の記憶」(中公文庫)

とりあえず、
そう答えてみた。


真正面過ぎ?


●ブラジル×コートジボアールの前半。たった今、この地球上で、あんなに大騒ぎしている人たちがいるのだ●「タマシイレボリューション」ダウンロードしてしまいました。流行りものに弱いもんで、、、

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